ガミラスの冥王星基地の反射衛星砲に苦戦するヤマトは戦闘班長古代以下、真田、山本、根本、杉山計5名の特別攻撃班を編成し、
反射衛星砲基地の破壊を試みた。
地球側の戦力はすでに枯渇しており、宇宙戦艦ヤマトのクルーにも歳若い女性隊員が多く配属されていた。
根本はるか、杉山恵梨の二人も宇宙戦士訓練校からヤマト戦闘班に配属されたいまだ未成年の少女隊員だった。
同じ高校を卒業し、共に家族を亡くしていた二人はとても仲がよく、訓練校でも二人で好成績を収めていた。
古代戦闘班長と真田、山本両名はベテランだったが特別任務に呼ばれた未経験の二人は驚きかつ喜んだ。 直接ガミラス軍と戦闘し、家族や仲間の仇を討てる機会だ。
ヤマトの艦内服は与圧装備のヘルメット、手袋、ブーツを着用することによって軽宇宙服として利用できる。
女性用更衣室で自己の装備を身につけながら、はるかと恵梨はお互いを励ましあっていた。
「そんなにオドオドしないで恵梨、古代班長に真田さん、山本さんと一緒なんだ、きっと大丈夫だって」
赤いメットの中できれいに切りそろえた黒髪をゆらせながら根本はるかは杉山恵梨の肩を叩いた。
コバルトブルーの長手袋で叩かれた恵梨はますます顔を赤くした。
初任務は少し怖かったけれど恵梨の動揺の理由は他にあった。
恵梨ははるかの事が大好きだったのだ。それは友情を超えた恋心の域に達していた。
高校の頃からあこがれて彼女に近付き、彼女の歓心を得る為に努力を重ねてきた恵梨だったが、いまだに告白の機会を得ずにいる。
『女の子同士なんて、きっとはるかに嫌われちゃう…』
欲情がたかまってくると、恵梨ははるかの私物を借りて秘密の行為を行っていた。
個人装備として宇宙装具が渡されたときの喜びは大きかった。
演習のあとにクリーニングに持っていくといい、はるかの装備を受け取った恵梨はだれもこない備品倉庫の中で、はるかの宇宙装備を身につける。
二人の体格はほぼ同じだったのでサイズはぴったりと合っていた。
はるかの匂いのするぴっちりしたボディスーツに身を通し、少し中の湿ったブーツと手袋を身に着け、最後にはるかの息を感じられるヘルメットをかぶり、バイザーを引きおろす。
恵梨の鼓動は高まり、荒い息をついていた。
コバルトブルーのブーツをきしませ、同じ色の長手袋をはめた両手で恵梨は自分のからだに触れはじめた…。
それはいつもの自慰よりもはるかに強烈な興奮と快感をもたらす行為だった。
ヤマトの航海が始まってからすでに数回、恵梨ははるかのスーツでオナニーを続けていたのだ。
恥ずかしい事に使ったスーツは、自動クリーニング室できれいにしてはるかに渡しているので、いまだに悟られてはいない。
しだいに彼女の行為はエスカレートし、前回はスーツ内におしっこをしながら悶え楽しんでいたのだ。
自分がオナニーで汚してしまっているスーツに身を包んだはるかを目の前にした恵梨は、色々な感情に複雑な気持ちになっていた。
すごくいけない自分を恥じながら、もっとその行為を続けたい高揚した気分。
「なにしてるの。出撃だよ!」
はるかに急かされた恵梨は現実に帰り、重大な任務に身震いしながら更衣室を後にした。
揚陸艇でヤマトから離れた攻撃班は冥王星上に隠された敵基地の排気筒を発見し潜入に成功する。
真田の的確な判断で途中に設けられた罠も回避し、ついに敵基地の核心部、反射衛星砲の砲座に到達した。
古代は根本に目配せし、先に行くことを指示する。
はるかのこれまで張りつめていた緊張は高揚感に変わっていた。
目の前に巨大な光線砲が見えている。 これを破壊してヤマトに帰り着けば自分はもう一人前の戦士として認められるだろう。
地球にもニュースが届くかもしれない。恵梨といっしょにきっと褒めてもらえる!
用心深く歩き出したがその足はしだいに速くなり、はるかは走りはじめていた。
上方にあるセンサーが赤く光った事に気づくことなく。
落雷に似た放電が閃き、駆けているはるかを包み込んだ。
「ぎゃあああああああ」
自分を襲った死の罠にはるかが気づいただろうか。
激烈な苦痛がはるかの全身を駆け抜けていた。
放電の騒音と彼女の絶叫が広い通路に響き渡る。それは数秒間で突然終わった。
はるかは煙を立てながら倒れる。 プラズマ化した電流は彼女の左肩から入り、体内を焼きながら右足から抜けていた。
胴体部のスーツは大半が黒焦げとなり所々から青く小さな炎も見え、スーツ内の状態も想像できた。
苦しみのあまり失禁したため、下肢の間もひどく焦げて異臭をはなつ水蒸気があがっている。
一目で彼女が絶命した事は見てとれた。
恵梨は突然の事態に唖然として立ちすくんでいた。
侵入者阻止の電磁罠は同時に警報にもなっていた。すぐに武装した警備兵がやってくると古代たちと銃撃戦となった。
我にかえった恵梨の前に無残な死体となったはるかの姿。
「はるか… はるかー!」
恵梨は銃を抜くことも無くはるかのそばに駆け寄っていく。 ガミラス兵の銃口がそれを追いながら一連射を浴びせる。
「あうっ!」
左胸に鋭い苦痛と衝撃を感じた恵梨は、右手を銃撃部に当てようとこわばらせたがそのまま前方に倒れ臥した。
苦しそうに身をよじり、苦悶の息をつきながら全身をもだえさせていた。
これまで経験したこともない痛みと絶望が恵梨を包む。
せめて近くに倒れているはるかの近くにと体を動かすが、数十センチも這い進めない。
ガミラスの警備兵達は撃ち倒され、現場の制圧を確認した古代たちは杉山の周りに集まった。
左胸の銃創は深く、背中に貫通している。
心臓部はそれたものの、その上部の大動脈を損傷したようで出血がひどかった。
恵梨の意識はもうろうとしていて、つぶやくようにはるかの名前を呼んでいる
三人だけとなり、いつ反撃があるかもわからない状態で、生存の見込みの無い杉山の手当てに人手と時間を費やす余裕は攻撃班にはなかった。
はるかはそのまま放置され、古代ら三人は反射衛星砲への時限爆弾の設置にかかる。
すぐに警備兵の第二派が到着し、古代たちは戦闘しつつ撤退していった。
その間に恵梨は意識を失い。静かに息を引き取っていた。
ガミラス兵たちはあわただしく駆け回り、仕掛けられた時限爆弾を発見するとすぐに基地外部に運び出し、無人の浮上艇に投げ込むとそれを基地から離れた方角に発進させる。
その直後に時限爆弾は炸裂した。小型だが破壊力の大きな爆発の衝撃波で反射衛星砲基地は大きく揺らぎ、主兵器の大型光線砲も損傷し発射不能となった。
司令官のシュルツの罵声のもと、基地の兵士達は損害の復旧に努めるが、その間にヤマトは脱出に成功する。
ヤマトを取り逃がしたシュルツの怒りは基地の兵士達に向いた。
下等な地球の兵士の侵入と奇襲を許し、デスラー総統から預かった重要な兵器を損傷させ、ヤマトの撃滅に失敗した責任をなじられる兵士達。
一通りの叱責が終わると兵士達は解放された。
この後失敗の責任を皆とらされるだろう。 隊長は銃殺もありえる状況。兵士達も降格や進級停止、この辺境基地での任務延長だろう。
皆暗い気持ちで荒れた基地内部の整理修復にとりかかる。
戦死した仲間の遺体を丁重に収容する。白いスーツの地球軍兵士の死体を見たガミラス兵は驚きの声を上げた。
残された2体の死体はいずれも女性だった。ガミラスにもいる女性兵士だったが地球軍の二人はかなり若い。 まだ少女の面影があった。
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ガミラス軍に収容されたヤマトの少女隊員たちの死体
はるかと恵梨の死体は並べられ、後に報告書作製のために動画記録が撮られた。
将校が所持品を検査するために二人の死体を調べるが、地球軍の技術はかなり劣っている為に装備にはさほどの注意は払われなかった。
認識票らしき物と銃を取り上げると簡単に検死は終わった。
焼け焦げたはるかの死体からは血がまじった体液が滲み出し、冷たい金属の床に広がっていた。
恵梨の死体からは、背中の銃創から出た鮮血が血だまりをつくり、隣に横たわるはるかに向かって流れている。
はるかの身体の下で二人の血液はまじりあっていた。
検死の終わった二人の死体は基地外の荒野に遺棄される予定だったが、兵士達の不満を和らげるために晒される事になった。
地球軍そのものを軽侮し、過剰な風紀紊乱を防ぐ為に二人のスーツを剥ぐことは禁止されたものの、その他に制限はなかった。
娯楽のほどんどない辺境基地、ましてや女性など全く居ない環境で兵士達の欲求不満のいい対象になってしまったのだ。
はるかの死体は空き倉庫に吊り下げられ、主に暴力的な欲求のはけ口とされた。
死体をながくもたせる為に銃器、刃物の使用は止められていたため、器具や手足にによる殴打が加えられた。
サンドバックのように吊られた体に打撃が加えられる度にブーツの両足を揺らせるはるかの死体。
いまだ未経験のままの性器や乳房は焼けかたまっており、ほとんどガミラス兵の関心は引かなかったようだった。
しばらく死後硬直で強ばっていた四肢も、時間と共に柔らかくなるとはるかを相手にするガミラス兵は増加した。
鬱屈した感情をぶつけるもの。いたずら半分のもの。猟奇好きなもの。
多くの荒んだガミラス兵たちの暴力を、虚ろな瞳をひらいたままのはるかはすべて受け止めていた。
恵梨の死体は損傷が少なかったために人気があった。
最初はぐったりしていた恵梨の身体も、翌日には冷え固まり、その間はあまり触れるものは居なかった。
やがて硬直がとけ、手足が自由に動かせる状態になると恵梨の死体はベットの上に移され、主に性欲のはけ口とされた。
スーツを剥ぐのは禁止とされていたが、処分を控えた隊長の手によってスーツの一部が裂かれ、両乳房と性器があらわにされていた。
衛生上宇宙戦士は頭髪と眉毛など一部を残して脱毛処置がとられるため。恵梨の性器も無毛となっていた。
隊長を皮切りに、恵梨の死体は次々とガミラス兵たちに陵辱されていった。
彼女のはじめてはあこがれのはるかでもまだ見ぬ誰かでもなく、異星人の青い性器によるものだった
後の者への配慮で避妊具の着用がなされていたが、漏れでた大勢の精液で少しずつ恵梨は汚されていった。
多くのガミラス兵の孤独と性欲を、安らかに目を閉じた恵梨は全身で浴びていた。
涼しい部屋に置かれていた二人だったが、数日たつとかなり変色が目立つようになってきた。
大勢のガミラス兵の体温に触れた恵梨のほうは異臭も感じられ、もう彼女の死体を愛撫するものは居なくなった。
はるかの死体は度重なる打撃によって手足の骨が折れ、壊れた操り人形のように揺れまわり、体液が流れでたためか少し乾燥してきているようだった。
基地司令である隊長は前線本部のシュルツの元に出頭し副指令の命令で二人の死体は基地から離れた荒地に捨てられることになった。
冥王星の表面は平均40ケルビン。 マイナス二百数十℃の世界だ。
運んできた車両から投げ出されたはるかと恵梨の死体は、手足を投げ出してぐったりと横たわっていたが、たちまち固く凍りつき霜に覆われた。
ガミラス人たちが去ったあと、スライム状の冥王星原住生物が集まり、二人の死体に群がっていった。
有機物以外は分解できなかったようで、数日後に様子を見に来たガミラス兵が見たものは、引き裂かれたスーツと中身の無い赤いヘルメット、青いブーツと長手袋が付近に散乱している光景だった。 |