私は再び閉鎖区域を訪れていた。 宇宙服を着込んでいるときから、私は濡れてしまっていた。 その日の検索で、彼女の最後の姿をみる事ができたのだ。 SR隊の候補生だった少女の遺体写真。 それは私の感情をかき乱し、惑乱させるには充分な衝撃だった。 現場と思しき地点に着くと私は彼女のことを思いつつ行為を繰り返した。 厚い宇宙服越しだったけれど、私の身体はとても感じやすくなっていたのだ。 私は激しい興奮におちいっていた。 数回の頂点を経ても、欲求は高まるばかりだった。 静かな暗闇の中、私はひとり恥ずかしい声をあげてしまっていた。 そして全身をつらぬく昂ぶりの絶頂において、陶酔にに包まれながら、いつしか私の意識は薄らいでいった。 強化プラスチックのヘルメットに響く警告音。 やがて目覚めた私を冷酷な現実が待っていたのです。 |