イビツナヒメゴト。

「いつもありがと、何かお礼の一つでもできるといいんだけど」

黒い髪の少女が私に申し訳無さそうな表情で紙袋を渡してくる。
それはいつもの仕事…ブラストに乗ってのプラント警備任務から
ベースへ帰ってきてすぐの事だった。

「ああ、気にしなくていいのよ」

少女の髪はいわゆるツインテールになっていて私達が現在立って
いるブラスト格納庫の扉から入ってくる風になびいていた。

「あなたが忙しいのはよく知ってるから」

彼女は年齢こそ同じなのだけれども持ち前の真面目さとブラスト
操縦能力の高さを買われて、私の上司もといブラスト部隊の指揮
を任されている。

そのせいかどうかは分からないが最近は雑多な用事を私に頼んで
くるようになった。他の仲間より長い付き合いで同年齢となれば
頼み事をするのも幾分気が楽なのだろう。

私も断る理由は特に無いので何も考えずに彼女の雑務を片付けて
やっている。

「今度給料入ったら何かおごってあげる」

任務から帰ってきてすぐなので真面目な彼女はパイロットスーツ
姿のままだ。年齢相応に育った少女の胸や尻が動くごとに揺れる
のをスーツは押さえきれていなかった。

「これまでの分含めたら高くつくでしょうねー」

おごると聞いて私はわざとらしくカマをかけてみる。

「えーっ、おごるのは今回の分だけだよぉ」

こういう会話でも真面目な所為か彼女はからかってやると少し、
ツンとしてしまう。そういうところも可愛いのだけれども。

「ふふふ、冗談よ冗談…中身は戻ってきたら返すわ」

「うん、よろしくね」

紙袋の中身はこれまでも何度か交換しているので直接言葉にせず
ともおおよその見当はつく。私が紙袋を脇に抱えると少女は頭を
下げて格納庫の通用口に向かって走り出す。

「それ戻ってきたら連絡お願いー」

雇用主から連絡があったらしく携帯端末に向かって話をしながら
少女は格納庫から出て行った。

「さて、私も休みにするとしますか」

私もその場で一つ伸びをすると自分の着ているパイロットスーツ
を脱ごうと思い立ち、ロッカールームに向けて歩き出した。


今回の仕事先は険しい山岳地帯だったのもあって私達傭兵に与え
られた居住空間はいつものそれよりもさらに手狭なものだった。

通常なら各人の個室に一つは備え付けのロッカーがあるものなの
だけれども、今の兵舎はそのロッカーを置く場所すら確保が不能
だったらしく共用のロッカールームが設置されている。

さすがに男女には区別してあるものの人間の数をおおよそ半分に
しても申し訳程度に作られた空間であるのには変わりない。

その狭さたるや通路ですれ違うだけでもお尻が触れ合ってしまう
程だ。

(誰もいないといいんだけど…)

そんな空間で他人がいるとのんびり着替えなど出来るはずも無く
私は他の部隊の人間がいないのを願いながらロッカールームの扉
を開けた。

(ラッキー♪ 今日はツイてるみたいね)

扉を開けた先には偶然なのか誰もいなかった。恐らく他の部隊と
すれ違いにでもなったのだろう。部屋にいるのが自分一人なのを
いい事に早速スーツを脱ごうとしたその瞬間。

(あっ…)

脇に抱えていた紙袋から預かっていた少女のパイロットスーツが
床へと落ちた。

主を失ったスーツは換気が悪い所為で空気が湿っているかのよう
に思える部屋の宙を漂い力なく床へ横たわってしまう。

グローブとブーツが一体化した少女のスーツは私の目の前で押し
倒されたかのごとく両足をくの字に折り曲げていた。

その姿はまるでそれを落とした私を誘っているかのようにも見え
心の奥底に眠っていたある感情を揺り起こす。

(あの子の、なんだよね…)

死が間近過ぎる世界でお互いに背中を預け続けて、いつしか友情
を築いていった私と彼女。

けれどもその関係は時間が積み重ねられていくごとに少なくとも
私の中では友情の枠を越え始めていた。

彼女が戦闘中に見せる凛とした態度も。

プライベートで見せる年相応の可愛らしい態度も。

私の心を感情の赴くままに彼女に好意を寄せるべきか、あくまで
距離を置いて接するべきなのかという葛藤へ放り込むには十分な
材料だった。

そんな悩みを抱えていた私の目の前に現れた彼女の『分身』。

ただの服でしかないはずなのにどこか色気を帯びていて。

落ちているスーツを見ているだけの私の鼓動は次第に早くなって
いった。

(ここには私しかいないし、他の人も…)

急に私の頭の中で他の部隊がベースに帰ってくる時間や男女比の
計算がなされていく。要は誰かがこの部屋に入ってこないかの答
を即座に出したかったのだ。

(…来ないよね)

処々の問題を脳細胞を最大に活用して出した結論は、誰も来ない
というものだった。

行動を邪魔する障害が存在しないと分かれば後は目的に向かって
一直線だ。

片手に持っていた紙袋を脇に転がすと、床に這いつくばっていた
真面目な彼女のパイロットスーツを両手に取って持ち上げる。

光沢を帯びたスーツの表面は室内を淡く照らす照明の弱い光すら
くっきりと反射している。立体的に縫製されてゆるやかな曲線を
描いているスーツの淵が一層強調されていた。

スーツの両肩を掴んでいた私の手は持っている場所を腋の部分に
移して次に起こす行動に備える。

その行動とはスーツの胸元に思いっきり顔を埋める事だった。

「はあ…んんん…っ」

着用者のいない服にも関わらず私の頬は柔らかでいい匂いのする
胸に包み込まれるような錯覚を覚える。

実際に錯覚なのだろうがそれでも心地よいのはきっとあの真面目
な彼女がこの服を着用しているのが分かっているからだろう。

何より彼女のいつも漂わせている匂いが鼻のすぐ近くにあるだけ
でそれは私の妄想を成立させるには十分な材料となった。

「あぁ…あの子の…おっぱい…」

鼻や頬が滑らかなスーツの表面と密着するごとに私は妄想の中で
押し倒した彼女の胸の谷間に顔を押し付ける様子を作り出して、
困った表情をする少女を弄ぼうとしていた。

「んふ…ちゅ…ちゅ…」

時間をかけて彼女の『胸元』を味わうと次に私は胸の頂点がある
と思われる場所に舌を這わせていく。

最初は軽く唇を乗せるだけだったのだけれども時間の経過と共に
行動は激しさを増していった。

唇を右胸の頂点で触れさせていただけだったはずなのに、舌先で
唇の表面を唾液で湿らせると目標となっていた場所を少しずつ…
吸い込み始めた。

中身の存在しないスーツの布地は特に抵抗も見せずに口の中へと
入ってくる。調子に乗って布地を吸って吐き出す行為を繰り返す
とスーツ自体が胸の先を硬くしたかのように思える。

妄想の中でもスーツを着た彼女が頬を赤らめながら同性の人間に
胸を吸われている事に感じていた。

「こんなにしてぇ…いけないんだ…♪」

誰に語るでもなく私はつぶやくと唾液を滴らせた舌で唇の責めに
遭った胸の先端を舐め回す。

何度も吸引を受けたせいか唇の触れていたスーツの表面は僅かに
盛り上がっていてそこを舌先で押してやると突起は奥に向かって
凹む。

けれども凹んだ箇所はスーツ自身が持っている弾力性で再び元の
膨らみを取り戻す。私は布地が往復する様子が面白くどこか淫靡
さを感じてしまったらしく執拗に舌を押し付ける。

やがて舌を単純に動かすだけでは飽き足りなくなって突起の周囲
を舌先で円を描くように撫でていく。

円錐形に尖っている胸の先端を麓から頂点まで、丁寧に私の唾液
を塗った結果青いスーツの布地は元々あった光沢に加えて透明な
液体が乗り、さらに反射する光が強まったように見える。

目一杯唾液を乗せたと思った頃私が口を離すと、右胸を覆う布地
からは容量を超えた分の液体が下の方に流れていた。気が付くと
私の顎にも唾液がべっとりとついている。

唾液を浴びているスーツは時折私の手が動くのにあわせて表面が
波打っていた。それは彼女の胸が呼吸に合わせて揺れているよう
にも見えて…。

私はまだ汚されていなかった左胸にもしゃぶりついたのだった。

「んっぷ…ふぁ…」

右胸と同じように一番頂点となる位置を唇で吸い、舌を這わせた
結果左胸も私の唾液によって濡れてしまった。

自分でも信じられない程の唾液を塗っていった末に彼女のスーツ
は胸の部分を完全に透明な液体によって覆われてしまったのだ。

いつの間にか唾液は興奮によって粘度が上がりお腹へと向かって
流れ落ちていくそれの移動速度はゆったりとしていた。

粘度が上がった唾液はまるでローションのようにスーツにへばり
ついているものが多かった。

両手の指でわざと胸を裏から膨らませてやると唾液と相まって、
スーツ自体が発情しているかのごとく今の状態を表現している。

私の眼に実際に映っている光景は妄想にも反映されていてその中
では彼女が熱い吐息を弾ませながら潤んだ瞳でこちらを見つめて
両方の先が尖った胸を晒している。

「もっとあなたの…匂い…」

私の理性を狂わせるあの匂い、発情した彼女の纏う少女と女の間
に位置する甘い匂いを味わいたくて顔をスーツの襟元に近づけ、
一気に肺の中へ匂いの粒子を取り込む。

肺の中が匂いで満たされると一瞬でも長く彼女を味わおうと息を
止める。

私の頭は酸素が行き届かないからなのか、それとも匂いによって
感覚がおかしくなってしまったのか痺れにも似た感覚に苛まれる。

「んっ…はああああ…」

やがて息を止められる限界が訪れ慌しく少女の匂いは外へと駆け
出していく。

たった一回スーツ内部に篭った空気を盗んだだけなのに私は意識
が朦朧として視線が泳いでしまう。

(中に残ってるの、全部私にちょうだい)

部屋の空気を吸ってふらついていた体勢を立て直すと、私は再び
彼女の匂いを頂きに襟元へ顔を密着させた。今度は内部に残って
いる匂いを搾り出そうと両手でスーツを押し潰す。

(これっ…濃いの…っ!!)

圧力に負けて漂っていた空間を追い出された匂いの群れは直前の
ものよりもさらに濃密で私は思わずふとももを固く内側に閉じて
しまう。

もうここまで来ると私の欲望にまみれた感情を抑える事は不可能
だった。

私は自分の気が済むまで何度も何度も彼女のスーツに圧力をかけ
匂いを味わい続けた。

(あぁ…もうダメ…)

匂いが顔に噴きかかるごとに、ふとももは切なくなった気持ちを
代弁するかのように私が着ているパイロットスーツを擦りながら
お互いを撫で回す。

ふとももが揺れるのと同時に下半身を覆うスーツの布地が股間を
そっと擦っていたのか薄い下着越しに秘所を刺激して、いつしか
下着にはぬめった液体が染み込んでいた。

(我慢できない…ぃ)

少女の匂いと密かに自らのスーツによって加えられていた愛撫に
よって欲望が頂点に達したのを悟った私は彼女のスーツを支えて
いた右手を下半身に向けて伸ばす。

「あっ…!!」

秘所のある場所に指をあてがうと思わず上ずった声が漏れる。

(こんなに濡れて…)

指をスーツの上から上下に滑らせるだけで内側に熱を帯びた粘液
が下着を超えて染み出しているのが分かった。

(あなたも一緒にイかせてあげる…)

すっかり着用者の匂いに取り込まれてしまった私の頭は妄想の中
で少女を絶頂に導く事を宣言して唇を奪う。

妄想と同時に接吻を虚空に向けて数回放つと私は股間に置いた指
を蠢かせながら持っているスーツを動かしていく。

舌を襟首に密着させるとそのまま唾液で軌跡を描きながら徐々に
下へと向かって滑走しだす。目指す場所は私が今指で弄っている
ところ…秘所だ。

(すぐにあそこ舐めちゃうと思った?)

しかし私は早急に目標を達成しようとは思わなかった。舌を鎖骨
のある場所から左側のワキに向けて進めていく。

(残念、あなたの恥ずかしい顔見せてね♪)

妄想の彼女は瞳を閉じて顔を逸らしていた。その様子はこちらが
勝手に作り上げた嘘であったとしてもとても可愛らしかった。

化学繊維で編み上げられただけあってワキからは汗はおろか匂い
すら滲み出てはこなかったが、普段であれば想像もしない場所を
舐める、舐められるという倒錯が劣情を高めていった。

「んふ…ぁ…」

丁寧に舌を這わせて唾液を丹念に塗り込めた結果、左のワキも胸
と同じように透明な液体を表面に纏ってしまう。

(心配しなくたってちゃんと気持ちよくしてあげるって…)

妄想で困った表情を見せる彼女に答えながら私はさらに舌を股間
に向けて下ろしていく。

脇腹を抜けて途中の腹筋とヘソにあたるにも執拗に唇を密着させ
ながら舌でくすぐるとスーツが収縮した錯覚に襲われる。空想の
彼女もむず痒そうに身体を震わせていた。

股間で舌の動きに合わせて揺れていた指も時間の経過に比例して
上下に往復する速度が上がっていった。

当然指とスーツに翻弄されている秘所からは愛液が溢れ続け既に
股間の前面は粘液によって汚れてしまっている。

そこに溜まった粘液が水分の吸収量を超えてしまいもはや役目を
果たさなくなった下着と一緒に撹拌されている様子が空気を伝い
部屋中に響き渡る。

(ほら、おヘソも過ぎてあそこに着いちゃうよ?)

妄想の彼女は時折股間を微妙に突き出しながら白いスーツの布地
に浮かび上がった秘所を目の前に晒していた。

その光景が脳裏に浮かぶと同時に彼女のスーツの股間へ舌が滑り
込む。

新体操のレオタードや競泳水着を連想させるデザインが施されて
いる彼女のパイロットスーツは本来の着用者を保護する目的とは
かけ離れた淫靡な印象を私に与える。

ハイレグにカットされた純白の布地が目前に迫ると真面目な人物
であるはずの着用者が腰を自分に向かって振っているような錯覚
すら覚えてしまう。

(こんなにえっちな服着て、恥ずかしくないの?)

瞼を閉じ頬を真っ赤にし、秘所を慰めて欲しいと言わんばかりに
股間をゆっくり突き出す想像上の彼女を言葉で責める。

(いいんだよ…そういうあなたも私は好き…)

絶え間なく指で撫で回している自身の秘所から与えられる快楽と
一緒に妄想が進行していくと舌は我慢ができず目標としていた
いつもはスーツが隠しているだろう秘所の位置へ触れた。

ついにたどり着いた場所の舌触りは…滑らかだった。

ワキを舐めた時と同じで匂いもしなければ何か液体が滲みている
わけでもない。表面に秘所の形が浮かび上がってもいない。

けれども。

舌は彼女の匂いを顔で受け止めたのと同じかそれ以上の衝撃を私
の脳髄へ送り込んできた。

舌先が痺れてしばらく動かせなくなる程の衝撃。

それはきっと彼女が仕事の際には必ず着用して秘所に触れている
のが今の快楽を追求する事しか考えにない頭でも理解可能だから
なのだろう。

私が弄っている箇所と同じものがこの皮膜に覆われている。

彼女が着ている時に舌でさすってやったら…。

そう思うだけで指は一層動きを激しくし粘液の働きによって形が
スーツの表面に複写されてしまった秘所を陰唇の内側まで布地を
食い込ませるくらいにまでかき回す。

(あなたのいやらしい声、聞かせて…私も…っ)

「うぅん…っ!!」

私は昂った感情に支配されて彼女のスーツを持った手を顔に押し
付ける。秘所が当たっていると想像できる場所には唇と舌が強く
密着している。

口からはこれまでで最も粘度が高くなった唾液が溢れ舌を介して
白い布地を濡らしていった。

興奮したせいなのか唾液も多くまるでスーツが愛液を垂れ流し、
私の口を塞いでいるかのようにも思えてしまう。

自分で透明な液体を舌に乗せ秘所の形を想像しつつスーツに塗り
だらしなく落ちていくその液体をわざとらしく雑音を立てながら
啜る。

歪みきった私の行動は一向に止まる気配を見せない。

何故なら妄想の中の彼女は心地良さそうに可愛らしい声を上げて
腰を突き出し続けているから。

現実の世界では恋愛感情を抱いた相手の使う物と向き合いながら
気の赴くがままにそれを愛でているから。

彼女のスーツが股間に液体を滴らせるのに比例し私の秘所も熱い
粘液を分泌し続ける。

粘液は逃げ場所がないが故に尻やふとももすら湿らせ完全に私の
下半身は自身の流した淫らな液体で満たされてしまう。

それだけの反応があるという事は最初に宣言した事象がもうすぐ
起こるのを予期させるに十分だった。

(も…私…ぃ…っ!!)

早く絶頂を迎えたい私はまず自分の秘所をいじめてやる事にし、
熱を持って勃起していた陰核を叩き始める。

陰核は包皮によって守られたままだったので粘液とスーツの布地
に覆われたそれを剥く。

二つの障害は目的を果たそうとする指を滑らせ行動を阻害する。

包皮が剥けそうで剥けない感覚が陰核に伝わると、それはそれで
気持ちのいいものだったのだけど必死だった私はこの快楽を無視
して力を込め、一瞬で陰核を無防備にした。

(ひゃ…ぅ!!)

彼女のスーツが被さった口からくぐもった声が出る。

陰核は守りを解かれたにも関わらず鋭く尖ったままでスーツの上
からでも激しい自己主張をしていた。

そんな陰核を人差し指の先で左右から転がし真上から圧力をかけ
潰していく。

秘所の唇をなぞるのとは別の脈打つような快楽が波紋になって私
の全身へと広がる。

これに合わせ彼女のスーツにも唇で胸の先端を捕らえた時と同じ
要領で陰核の場所を吸い上げた。

敏感な箇所を制圧されてツヤの混じった声が大きくなった彼女が
脳裏に映し出され、私の堕ちる速度は増していくばかりだ。

吸い込まれてほんの僅かに隆起したスーツの布地に指の代わりと
ばかりに唾液を含んだ舌が四方八方からなだれ込む。

舌で舐め回した結果盛り上がった場所は次第に元に戻っていった
が、私はこの変化に気がつかないまま舌を動かし続けた。

(イく時の声聞かせてっ!!…私も聞かせるからぁ…!!)

脳裏に浮かぶ彼女へ一方的に話しかけると私は秘所を愛撫する指
に陰核と秘所そのものを同時に弄らせる。

人差し指が何度潰しても硬いままの陰核を翻弄する一方で中指が
淫らな裂け目の中心をスーツの布地を巻き込みながら押す。

薬指や小指は秘所の唇を上下に擦る。力は決して強くないが逆に
柔らかな刺激が他の指のそれとは対照的で心地よい。

そして気がつかない内に陰核と同等に勃起していた胸の先端も、
びっしょりとかいた汗で張り付いたスーツにより撫でられていて
不意を突かれた私の身体は大きく痙攣してしまう。

口にずっとついばまれたままの彼女のスーツも股間から流れ出た
唾液が尻やふとももの部分を伝いながら垂れていき床へ向かって
雫を作りながら落ちていくまでになっていた。

その様子は私と一緒に快楽に流されるかのように見える。

錯覚に囚われたまま私は執拗に唾液を何重にも塗り固め、それを
再び口の中へスーツの布地ごと吸い取る行為を繰り返す。

秘所から逃れられない快楽を与えられ続けた妄想内の彼女も呼吸
が荒くなり柔らかくなった胸を揺らし、同じ時期に絶頂したいと
いう意思を全身で示していた。

(イくっ!! 私…っ、イっちゃ…!!)

私はその意思に応えようとこれまでで一番強く、彼女のスーツの
布地を口の中に含み唾液と混ぜ合わせながらすり潰してやる。

片方で親指以外の指で自分の陰核をいびつに変形させスーツ越し
に秘所の唇をこじ開けて布地を下着ごと奥に詰め込んだ。

複数の行動が一つになった瞬間私の身体は急に体温が上昇した。

快楽の奔流が脳髄に向かって流れ込んでくるのを感じたかと思う
と…。

「ぷあっ!! イくっ!!」

「「イくうううううううぅうぅぅ!!」」

私の声と聞き覚えのある声が重なり合い、

右手で秘所を弄ったまま私は背筋を目一杯に逸らしながらスーツ
の中に愛液をぶちまけながら絶頂を迎えたのだった。

「はあ…ああぁ…ぁ…」

さすがに絶頂の瞬間からそのまま立っていられなくなった私は、
床へと崩れ落ち心地よさの波間に漂っていた。

妄想内の彼女もだらしなく両足を広げ絶頂の余韻に浸っていた。

股間には秘所の形がはっきりと刻み込まれ彼女もまた女であるの
を表現していた。

現実世界で私の掌中にある彼女のスーツはまるで幻想世界の彼女
と感覚を一にしたかのごとく、股間をぐっしょりと濡らしたまま
手から吊り下がっている。

「あぁ…何やってるんだろ…私」

数十分経過してから私は次第に自分のやらかした事を理解する。

いつ、誰が来るかも分からない部屋で鍵もかけず慰めをしていた
事実。

その題材になったのが同性の友人で彼女を妄想の中で犯しながら
現実の世界でも彼女から預かったスーツを犯してしまったという
事実。

それらの事実を証明するのは自分の手から離れて床に落ちている
唾液まみれのパイロットスーツ。

「シャワーで洗ってからクリーニングに出さなきゃ…」

頼まれていたのに加えて、自分のものもクリーニングしなければ
ならない手間を作り出したのに自ら呆れながら立ち上がる。

「そういえば…」

絶頂する瞬間に声が被さったような気がしたのをふと思い出す。

妄想世界の彼女にしては妙に声がはっきりしていたような…。

と、ここまで考えて私は首を左右に振る。

「夢中になってたんだし…気のせいでしょ」

そう、気のせいなのだ。

あそこまで夢中になっていたんだきっと幻聴に違いないと自分に
言い聞かせて、私は着ていたパイロットスーツを脱いで同じ部屋
に備え付けてあるシャワールームへと向かったのだった。



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☆あにまち ぱれっと☆
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