身を焼く稲妻。

「こんな場所に資源なんてあるのかなぁ…」

周囲が全て白とも灰色ともつかない世界の中に私はただ一人でたた
ずんでいた。

厳密には人型兵器であるブラスト・ランナーのコクピット内で廃墟
となったビル街に舞い踊る吹雪の様子をモニター越しに眺めていた
のだけれども。

世界の大半で使われるようになった新資源、ニュードの獲得競争が
激化するのに比例してそれが持つ毒性への耐性を持つ人間はボーダ
ーと呼ばれた。

ボーダーは危険な採掘作業の他にもニュードを巡る紛争にも重宝さ
れるようになり傭兵として生計を立てる人間も出てきた。

私もその内の一人で傭兵家業をやり始めてから既に一年ちょっとが
経過し経験を積んだのが評価されつつあったのか数多くの仕事が舞
い込むようになっていた。

今回派遣された場所は「放棄区画D51」と世間では呼ばれている。

何でも私が生まれる前に起こった「大汚染」のせいで気候が狂って
しまったらしく、寒冷地地帯になったまま長い間放置されてきたら
しい。

しかし最近この場所の土壌にもニュードが多く含まれているのが判
明したようでニュード争奪戦を繰り広げる組織…GRFとEUSTの紛争
が発生した。

そこで喧嘩は貴方達に任せるとばかりに実際の戦闘を肩代わりする
傭兵達が投入されたのだった。

「まあ、モノがあるからこそお金かけるんだろうけど」

一つため息をついてから薄い化学繊維で編まれているパイロットス
ーツに包まれた手を擦り合わせる。

普段であれば指紋の凹凸を感知する皮膚だけれどもスーツの布地を
一枚被せただけでそれは消え去り指の腹を触れさせても表面はただ
滑るだけだ。

コクピット内は空調が効いていて寒さを実際に感じる事は無いもの
の視覚からの情報は印象が強く錯覚を覚えてしまう。

正直な話個人的にはこんな場所に労力を割く事はないだろうと思っ
ていたりもする。

モニター越しに眺める風景だけでも寒さがパイロットスーツをすり
抜けて身体に染み込んでくるような場所だ。

きっと採掘して資源化するまでの効率だって悪いに違いないのだ。

それでもこういう辺鄙な土地に固執するのはニュードの価値が向上
し扱っている人間のフトコロが潤い続けるからだろう。

「…やっぱりいつものメンバーじゃないと調子出ないなぁ」

思わず口から愚痴がこぼれる。

今回は派遣が急だったのもあって先に私だけが現場にたどり着いて
いた。

仕事仲間のお嬢様と親友であるインテリと少年君は前の仕事場に残
った任務を済ませてからこちらに来る予定なのだ。

当然一人だけでは仕事にならないので現地で編成された部隊に半ば
人数合わせ同然に入れられた。

それだけならまだ想定の範囲内だったのだけれどもその部隊内では
私が最も実戦経験が少なかったせいで調子の悪い機体をあてがわれ
てしまう。

ボーダーが使うブラスト・ランナーは殆どの場合雇い主から貸し出
されている機体だ。

全ての場所で同じ質の機体を貸し出してくれるのなら不利は被らな
いのだけれども今回のように戦場が構築されてすぐだとそうもいか
ない。

こういう場所だと大体年功序列で傭兵経験に富む人間から新品を持
っていって私のような一年ちょっとやってみただけの人間には中古
同然の機体しか残されていないのが常なのだ。

「何から何までハズレだし…はぁ…」

機体もハズレなら人間もハズレでここ数日はずっと同じ部隊になっ
た先輩方からの講釈を聞かされ続けている。

最近は徐々に変わっているとはいっても傭兵という職業柄どうして
も男の割合は多い。男ばかりの環境となれば会話の大半が下ネタな
わけで…。

『戦闘もあっちも初めてじゃないの?』みたいな話を長い間耳に詰
め込まされるのはやっぱりきついものがあった。

私の不満を代弁するかのように口から再びため息が漏れる。

だが私は知らなかった。

今日はさらに自分に運が回ってきていないのを実感させられるとい
う事を。



(こういう時に一人だと楽なんだよね)

精神的に滅入っているのをあざ笑うように今日は朝から機体の調子
も悪いままだった。ブラスト・ランナーの動力となるニュードドラ
イブの出力が安定していないのだ。

ツキの無さを天に呪ってばかりいても仕方が無いので私は気持ちを
切り替えこのトラブルをある言い訳に使わせてもらう事にした。

機体の不調を理由にしてニュード採掘プラントの警備任務に専念す
ると先輩方に伝えておいたのである。

傭兵であるボーダーは給料の査定において基本的には戦闘での成果
が取り分の多寡に関わってくる。

しかし与えられる仕事は戦闘が中心となる敵の勢力下への攻撃任務
だけでなく警戒が中心自勢力下で行われている採掘作業の防衛も仕
事の内に数えられていた。

当然後方にいるボーダーは給料が少ない訳で警備任務はあまり好ま
れる仕事ではない。

その厄介事を勝手に引き受けてくれるのだから先輩方は喜んで私の
提案を聞き入れてくれた。

(うるさい人と話をしないで済むし)

私としても折り合いのつかない人と付き合わなくてもいいのだから
相互の利益は一致している。

何より彼らと一緒だとさらに不運に見舞われそうな気がしてならな
かった。

今日はこのままやり過ごして仲間が来てからお仕事しましょう、な
んて考えを巡らせていく。

「きっつぅ…」

プラントの採掘範囲を示す青い円の中で機体を歩かせてる一方で私
は座席に身体を固定する帯…ハーネスがパイロットスーツに食い込
んでくる。

両肩を座席に縛り付けている緑色の帯を右から緩ませようと薄い布
地に包まれた指を肩口に潜り込ませる。

日常生活で使う事を目的としない衣服の表面は摩擦抵抗も少なく、
同じ素材で編み込まれたスーツの表面を滑り圧迫を防ぐ隙間を作り
だす。

それと同時に温かい血流が腕を通して指の先へと流れ込む。

私は脈動とほのかな熱を確かめるようにスーツと一体化したグロー
ブに包まれた手を操縦桿から離して握ったり広げたりを繰り返す。

指が握られるごとに光沢を表面に帯びている布地が擦れて独特の音
をコクピット内に響かせる。

両足を固定している帯もふとももを圧迫しているのが気になって、
肩口と同じように隙間を作り神経を苦しさから解放していく。

「…んっ」

そうやってハーネスを緩めている間に私は無意識の内にハイレグ状
に形成された股間の白い布地を腰から上に引っ張り上げる。

このスーツを支給されてからというもの思い出せないくらいの数の
慰めを、本来なら戦闘の際にしか着用しない衣服を道具にしてやっ
てきたせいか…

スーツの布地が座っているだけでも少しずつ食い込んでくるだけで
もある種の心地よさを身体が覚えてしまっていたらしい。

(早く終わらないかなぁ)

股間の間で僅かながら上下に揺れていた指が止まり両手が操縦桿に
戻るとと私の下に落ちていた視線は正面へと向く。

相変わらずコクピット正面のモニターには殺風景な吹雪の映像が頭
部のメインカメラから送られてくるばかりだ。

「はぁ…」

変わらない光景に私の口から漏れる。

湿気混じりの息が口から完全に吐き出されようとしたその瞬間。

「…!!」

私はメインカメラの死角から殺気を感じて機体のブースターを吹か
す。

特殊金属とニュードを織り交ぜて作られた装甲を纏ったブラスト・
ランナーは大気と燃料の混ざった噴気をブースターから大地に叩き
つけて宙を舞う。

それまでに私の機体が立っていた場所には無数の細かい金属…散弾
が雪の層をえぐり地面の灰色にも似た色を露出させていた。

(散弾…という事は支援機体…?)
ブラスト・ランナーには数多くの武装を施す事ができる。

その中でもスマックショット、いわゆる散弾銃を使えるのは支援兵
装と呼ばれる機体だけである。

支援兵装は自己回復を行いつつトリッキーな戦い方を仕掛けてくる
場合があるので長期戦になれば不利を強いられるのは経験の少ない
私にも理解できた。

案の定私の想像通り目の前に出現したのは両手に散弾銃を持った支
援兵装の機体だった。

(だったら、先手必勝ってね!)

私が今乗っているのは強襲兵装、突撃銃と接近戦を考えた剣を装備
した機体で純粋な戦闘能力で比較した場合はこちらの方が優位に立
てる。

自身の優位性を頭の中で反復した私は自分の機体に剣を握らせると
先程と同じようにブースターを吹かして目の前で身構えている敵機
へと突進を開始した。

ブースターから生み出される推進力はモニターへと映り込む敵機の
姿を一気に巨大にしていく。

しかし接近戦を挑まれれば不利を強いられるどころか被撃破さえ被
る可能性があるにも関わらず敵は回避する様子を見せない。

それどころか逆に私の機体に向かって飛び込んでくる姿勢を取って
きた。

(この…っ)

突進する勢いに任せて機体と同じくらいの大きさがある剣を敵に叩
き込もうとしたのと同時に敵機の左手が私の機体の懐に飛び込んで
来るのが見えた。

「…?!」

敵機の左手に装備されていた小さな箱のようなものが剣よりも先に
私の機体に密着したかと思うと…

モニターの全面に青白い無数の稲妻が映し出され私は全身を棍棒か
何かで強烈に殴打されるような激痛を味わわされた。

「うああぁああああああぁぁああ!!」

モニターから飛び込んできた稲妻はコクピットの中にも瞬時に入り
込んできて操縦桿を伝って私の両手をプレス機で押し潰されるのに
も似た感覚を与えてくる。

両手から私を絡め取ろうとする稲妻は身体を包むスーツの皮膜を無
視して痛覚を打ち込みながら身体の中を、表面を駆け上がっていく。

両肩まで伸びてきた高圧電流は身体の中心線まで到達すると頭と下
半身に向けて進路を取る。

首を這って頭に辿り着いた電撃の奔流は私の脳髄の中で暴れまわる。

強烈なエネルギーの流れは私の記憶や知識、さらには理性すら破壊
しかねない程の強烈な打撃を与え続ける。

生理機能が麻痺してしまったのか私の眼は大きく見開かれたまま、
大粒の涙を頬に流す。

「あっ、うううぅぅううぅ」

一方で背中と胸から下に向かって濁流となり落ちていく稲妻は神経
の感覚を狂わせ強制的に身体を硬直させた。

背筋は限界一杯にまで収縮し私の身体を弓なりに反らせる。

同時にスーツが持て余し気味に抱きかかえていた両胸もそれにつら
れて上下に揺れた。

質量を持った二つの丘は頂点をコクピットの天井に向けたかと思う
と瞬時に重力に引かれ今度は床へと落ちていく。

電流はそんな痴態にも似た様子を無視して腹筋を痙攣させながら、
下半身へとなだれ込む。

「ひっ、ああぁ!! あぁ!! く…ああぁ!!」

座席に密着していた腰は背中と同じように感覚を狂わされ自身の意
思とは関係なしに前に向かって突き出される。

下半身にある私の女性の象徴も他の部位と平等に、容赦なく電撃に
よって舐め回されていく。

皮を被ったままの淫核も全面から責められ敏感に反応し、秘所の唇
から奥も神経の逃げ場が無いくらいに痛覚で満たされる。

その感覚でおかしくなったのか純粋な防衛反応なのか秘所の奥から
は次第に粘液が染み出してきた。

分泌された僅かな粘液は秘所の表面をスーツの薄い布地と密着させ
ていき羞恥を私に感じさせる形を白い皮膜の上に描き出す。

両足はそんな股間を隠すように固く閉じられる。もっとも未経験の
痛覚を床へと逃がすつもりなのか踏ん張ったまま足の裏は床に密着
したまま動かない。

「あぁ…はあぁ…ぁ…ふ…ぁ…」

体感としては数十分に錯覚しそうにもなるが敵機の左手が自分の機
体に触れていたのは数秒にしか過ぎなかった。

高圧電流から解放された私は涙を流したまま呼吸を整える。身体は
時折痙攣して思い通りに行動を制御できない。

目の前に立ちはだかる敵機は私の無様な姿を嘲笑っているのかわざ
とらしくこちらが行動を起こせるまで待っているらしい。

「うぅ…く…ぅ、こ、こんな…!」

優位に立っていたと思っていた状況を崩された上に自分の恥ずべき
姿を見られてしまったという屈辱から私は冷静さを失ってしまう。

(このままで済ませる訳には…!)

怒りに任せて制御不能に陥り片方の膝を地面についていた機体を立
ち上がらせ先程繰り出せなかった攻撃を行おうとした私だったが…

機体は立ち上がっただけで剣を持っている腕は全く動かない。

(なっ、どうして…っ)

操縦桿を前後左右どこに倒しても私の意思は機体に伝わらずさらに
悪い事に両足やブースターすら反応しなくなった。

(まさか…)

どうやら想定外の高圧電流を浴びせられた所為で機体の電装系にも
ダメージが及んだらしくそれが原因で動かなくなったのだろう。

機体が行動不能になったという事はコクピットが棺桶に変わってし
まったという事を意味していた。

「う…そ…」

一方的に攻撃され続けるのを悟った私の心の奥底からは恐怖が一気
に湧き出してくる。

そんなこちらの心理を見抜いたのか敵機は一歩一歩ゆっくりと接近
する。

高圧電流をたっぷりと蓄えている左腕の武器を見せつけながら。

「来ないで…来ない…で、んぐ…ぅああぁああああああ!!」

私の懇願を聞き入れない敵機は大量のエネルギーを貯めた武器を、
こちらのコクピットに押しつける。

再び私の両手と両足から高圧電流が侵入し身体中の神経を焼き筋肉
を狂わせていく。

二度も味わいたくなかった苦痛を逃がすつもりなのか口からは叫び
と悲鳴が交じった声が吐き出される。

処刑椅子同然になった座席から離れたい一心で身体を捻じらせるが
ハーネスは自由を奪ったままで私はその身を限界まで反らし続けた。

「きゃぁああぁああああ!! あああ!! んふ…ぁあ!!」

全身を苛む電流は感覚すら麻痺させていき身体を痙攣させるごとに
揺れていた両胸の先端からはパイロットスーツの布地にそこが擦れ
る回数に比例して快感が生み出されていく。

鋭敏になった胸の先端は布地にくるまれ密着した面を撫でられ続け
た結果徐々に硬さを増して、最終的には完全にスーツを持ち上げる
までになってしまう。

反った身体は着用しているスーツの布地を上に向かって絞り上げる。
ハイレグ状の股間を覆っている部分の角度がさらに鋭くなって張り
付いていた秘所の形をさらに鮮明にする。

密着の度合いがきつくなった秘所には布地から全ての面を擦られて
いく。秘唇は分泌され続けてきた愛液を挟んだ布地に撫でられた末
に熱を持ち充血しているのが理解できた。

スーツが持ち上がるのにつられて淫核を隠していた包皮も次第に上
へとずらされていった。

腰が前に突き出されると淫核の表面が押さえつけられ、

背中が反ると鋭く尖った性感帯がさすられていく。

「ひっ、あっああぁ!!く…っ、うぅ…ああああああぁああ!!」

いつの間にか私の中には激痛にまぎれて快楽も混ざっているように
思えた。

充血し大きく、硬くなった二つの頂点と一つの核にも高圧電流は刺
さり続け痛覚と快感を取り違える程の感覚を与え続けた。

自分の意思に関係なく精神が高ぶってしまった私の身体は全身から
大量の汗と愛液が分泌されスーツの中にはたっぷりと液体が満ちて
いく。

そんな液体を挟んだスーツを着たまま私は座席の上で身体を踊らせ
る。いつしか口から漏れる吐息も熱くなり湿り気が増していた。

私の痴態と醜態を眺めるのに満足したのか敵機は電流の強さを一気
に上げてくる。

これまで受け続けた高圧電流の責めだけでも文字通り狂いそうにな
るくらいの衝撃だったのに今度はそれを超える電流の強さである。

私の神経は普通なら考えられない程の電気信号を脳髄に送り込み続
け感覚を完全に麻痺させるだけの容量をあっさり超えてしまう。

そして私は上ずった声をコクピット内に響かせながら絶頂によく似
た感覚に身を震わせるのだった。

「はあーっ…はあーっ…あぁ…ぅ…」

私は自分の体重を座席の背もたれに預けたまま荒い呼吸を繰り返す。

顔は涙とよだれで濡れて顎を伝いながらスーツが被さっている胸元
に垂れる。

二回の高圧電流責めを受けた身体を動かす事もままならない私を敵
は完全に無力化したと見たのだろう、別の武器を収めたコンテナか
ら新しい武器を取りだす。

「そ…れ……は…」

右手に取った武器はモニター越しに自分の座っているコクピットの
ハッチに近付いてきているのが分かる。

そしてそれは磁力か何かで吸いつく様子を音響で私に知らせる。

(リムペット…ボム…っ)

リムペットボム、吸着機能を備えた遠隔操作で炸裂させる爆雷であ
る。

本来は地雷原や障害物を破壊するために用意された武器だが、最近
では敵機が来ると予想した場所に吸着させておいて炸裂させる使い
方が主流になっていた。

当然威力は絶大なもので最も威力の高い種類だと爆風に機体がかす
っただけで撃破されてしまうという代物だ。

それを自分の機体に直接吸着させられたという事は…私の仕事はこ
こで終了させられてしまうのと同義だった。

「可愛い声、聞かせてもらったわ」

敵機から通信が割り込んでくる。

聞こえてくるのは女性の声だったが彼女の声は実戦経験を積み重ね
たのが言葉の節々から分かる。

「次、味方になった時には一緒に遊びましょう…それじゃ」

彼女のお別れが私の耳に聞こえたと同時に目の前の風景は真っ白に
染まって…そこで意識は途絶えてしまった。


「…なさい」

「…しっかりしなさい!」

聞き覚えのある声に気がついてゆっくりと瞼を開ける。

私の身体は声の主であるお嬢様の手で揺さぶられていた。

「あ…ぁ、私…」

私はパイロットスーツ姿のままベッドに寝かされているようでまだ
身体は言う事を聞かない。

「全く、何をしてるのやら…」

呆れた表情でお嬢様は私の顔を覗き込みながらあれこれ説教をして
きた。

「は、はい…すみません…」

話の内容はとてもじゃないが頭に入らない。反射的に相槌を打つし
かなかった。

「しかしまあ、無事でよかったですわ」

無事でいられたのは機体に備え付けられていた脱出装置が確実に起
動して作戦の根拠地であるベースにコクピットごと転送したからだ
った。

機体が撃破された際にはコクピットブロックに備え付けられている
ニュードドライブが最大出力を発生させて安全圏に転送する仕組み
になっている。

もっとも脱出装置が起動せずに命を落としたボーダーも多いので、
戦闘が命のやり取りに限りなく近いのには間違いないのだけど。

だからお嬢様が本気で心配しているのが身に染みて分かるのだ。

「今日はゆっくり休みなさい…私がついてあげますわ」

いつも着用している黄色のパイロットスーツを纏っているお嬢様は
私の隣に座るとグローブを通した手で髪を撫でる。

「ん…」

私はお嬢様の心地よい匂いが頬をくすぐるのを感じながら再び瞼を
閉じてしばらく眠りにつく事にしたのだった。



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