二重の拘束

世の中というのは意外に自分の秘密にしている事が
他人に知られているものだったりする。
例え自分が完全に秘密を漏らさないようにと振舞っていた結果
逆に早く嗅ぎつけられてしまうのもよくある話。

けれども大半の人は自分はそうではないと思い込んでいる。

人型兵器ブラスト・ランナーを駆り傭兵として暮らすエリもそうだった。

少なくともあの日までは。



『現実』を思い知らされた日もエリは普段どおり傭兵としての仕事をこなしていた。

最近は世界各地で戦闘が激化しているらしくエリやボーダーの仲間達は、
一つの戦場での仕事を終えるとすぐさま別の場所に飛ばされる事が多かった。

未熟とはいえ部隊の指揮官に祭り上げられてしまった関係上、
エリーはあらゆる仕事を抱え込むようになった。

報酬の配分、機体整備の割り振り、宿舎の確保……
数え上げればキリがない。

人は多忙になると自分の事には気をかけていられないのがお約束で
エリも多分に漏れずそういう人種になってしまっていた。

さすがに身だしなみには気を遣っていたし、
間借りしている宿舎内に持ってきている物はそこまで多くもなかったので
どうにか公私の両立はできていた。

ただどうしても手が回らない事柄も出てくるわけで、
そうなれば仲間に頼る場合も増えてしまう。

誰かと関わる機会が増えるのは
比例して秘密が漏れる機会が増えるのと同じ意味だったのだが……。




「今日も……激しかった」

血の色にも似た夕日が沈む中、エリー達は基地への帰途についていた。

既に主戦場での戦闘も終わり搭乗しているブラスト・ランナーも輸送機に格納されていて、
傭兵達は一時の安息を得ていた。

エリも頭の後ろでツインテール状に纏めた漆黒の髪をかすかに揺らし
間断なく起こり続けた戦闘の光景や音響を忘れようと瞳を閉じ
コクピット内のシートに身体を拘束しているベルトを緩める。

「ふぅ……ちょっと暑いなぁ」

完全にリラックスしたエリーは着ているパイロットスーツの首元に
手を伸ばしてスーツと身体の間に隙間を作る。

半日程着ていたパイロットスーツの中は身体から出された汗と匂いが溜まっていた。

エリが仕事の折に使っている指揮官向けに支給されたパイロットスーツは
支給先の説明によるとスーツの各所、主に肩部に設置されたセンサーが
着用者の動きをトレースし普通の人間よりもさらに速い反応速度を得られるのだという。

ただしその反応速度を正しく着用者に伝達させる為には
身体にぴったりと密着する形で使用しなければならないらしく
普通の服と比べると空間的な余裕は殆ど存在しない。

だが身体の動きを邪魔しない程度には伸縮するように作られている為に
わずかなたわみがスーツのあちこちに出来上がる。

一日の間ずっとスーツと付き合っているとそういうたわみの間や、
指の先足の先に汗と熱が篭っていく。

さすがに任務の真っ最中でスーツを開けて涼むのは無理なので
エリはこのように時間がある場合に少しでも不快になる要素を外に出しているのだ。

(ああ…もうぐしょぐしょ…またクリーニング出さなきゃ)

コクピット内は毒性を持つニュード粒子の過剰な流入を防ぐ目的もあり
空調はかかっているものの『ハズレ』な機体を引かされると温度の調節は期待できない。

今回エリが割り当てられた機体は見事なまでに『ハズレ』で
任務中にはうっすらと汗が皮膚の上に乗りコクピットの湿度を上げていた。

そんな機体に乗せられた挙句、半日以上も任務に拘束されていると
エリの身体とパイロットスーツが一体化するような錯覚に襲われてしまう。

左右の操縦桿を握る指先を包むグローブの隙間には
緊張で生み出された汗が溜まり
機体の体勢を調整してやるごとに爪の先から指の付け根まで湿らせる範囲を広げてくる。

足に履いた薄手のソックスも
全身から腹部やふとももを伝って滴り落ちた汗を吸いこみ
ブーツと擦れる様子がかすかに耳へと伝わる。

ソックスがそんな調子だから薄手の化学繊維で編まれているスーツの上に
『特徴』が浮かばないように着用しているブラジャーとショーツだって同じように湿っていた。

必要以上に身体と密着し続けたパイロットスーツと
翌日以降も付き合うのは傭兵の仕事に差し障りが出てくるので
エリは一日ずつのローテーションで複数のスーツを回していた。

(その前に、汚してもいいコトしておかないと…ね)

指揮官としての仕事を任されると同時にエリーの中で生まれた
人には言えない淫らな感情。

白と青で染められた私を覆う衣服に身を委ね絶頂へと導かれるという歪んだ行為。

最初は興味本位や偶然に動かされていたエリの身体は
いつの間にかパイロットスーツに囚われ逃げられなくなっていた。

基地に帰り自室に鍵をかけてからの予定された行動が
頭の中をよぎると秘所から繋がる身体の奥に熱がまとわりつく。

ふとももを重ね合わせると生まれる
素肌以上にすべすべとした感触を味わいながら
エリはコクピットのシートに身を委ねるのだった。



「ほら、今日の分……ありがたく思いなさいよぉ」

機体を降りて任務に対する報酬を受け取るための手続きを終えた
私の元に同僚のニーナが茶色の紙袋を持って近づいてくる。

ニーナはエリと同時期に傭兵を必要に応じてリースする組織
『マグメル』に籍を置き、傭兵として多くの場所で戦ってきた少女である。

彼女は赤いフレームの眼鏡をかけた外見どおり豊富な知識を持ち合わせた人物で
少女と呼ばれる年齢から傭兵部隊の指揮官を任されたエリを
そばからあらゆる形で助け続けていた。

ニーナはエリ以上に育ちの良い身体を薄い布地で構成された
スキンスーツに包んだ姿を無意識にエリへと見せつける。

(いつ見ても胸がおっきい……キツくないのかな)

歩くごとに揺れる胸や尻を覆っているスーツの布地は
ニーナの身体を支えているのは一仕事なのですよ、と言わんばかりに
一分の隙もなく彼女の身体に貼り付いていた。

「ありがと……ニーナだって忙しいのに」

紙袋の中身は替えのパイロットスーツだ。

クリーニングから帰ってきた時のまま袋に入れているらしく
人間の身体の大半を包む服の割には小さくまとまっていた。

「いいって事よ」

紙袋を二つに折って私の手に握らせると
微笑を浮かべて意味ありげな表情でエリに語りかけてくる。

「付き合いが長いと色々分かってくる事情もあるしね」

何かを知っているのか、何を考えているのか表情だけでは
ニーナの心理を察する事が出来なかった。

ただ傭兵になってからの付き合いが長いのは事実だったので
この時エリはあまりニーナに対して疑いは持たなかった。

「うん……そう言ってもらえると助かるよ」

「じゃあ部屋の方向は同じだし、途中までは付き合ってあげる」

そう言うとニーナは短くまとめた茶色の髪をかき上げ眼鏡の位置を片手で修正すると
自室へと向かうエリの隣について一緒に歩き始めた。

彼女の計画がもうすぐ動き出すのも知らずに。

「ん……っ」

自室までの道のりが半分くらいにまで差し掛かった時、
エリの皮膚にさざ波が立ち始める。

きっかけはニーナがエリの右手首をそっと掴んだ事だった。

彼女はエリが来ているパイロットスーツの伸縮機能のボタンをさりげなく押していたのだ。

瞬間、汗を接着剤代わりに身体に食いついていたスーツの布地が縮み
エリの声帯からもどかしさを伝える空気の揺らぎが漏れる。

(急にスーツが……?! けど偶然、よね……)

単にニーナの手が触れただけで
これ以上はスーツに意思が宿らないものだと思い込むエリ。

けれどもその都合のよい解釈を嘲笑うかのごとく
普通の服より薄く変幻自在に変化する布地は身体の上で踊りだす。

「くぅ、う?!」

腕やふくらはぎの上から覆い被さっていた布地は数え切れないほどの
子供の指を想像させる蠢きを見せる。

不規則に形作られる皺の数々は地中に根を張る植物のそれと似通っていた。

空気を含んだ皺は脈打ち皮膚をくすぐっていく。

「は……ぁあ!!」

皺の群れが身体の中心部に向かって伸び、先端が股間に触れると
今度は動きやすさを重視しハイレグのレオタードっぽくデザインされた
スーツの下半身部分が勝手に動き出す。

ふとももと股間を分ける線は
エリの身体の中心にある女の象徴を強調するつもりなのか
そこを隠す役目を適度に果たしつつも鋭い角度で下半身を覆っている。

その白い布地で形成された鋭角な三角形は腹部に向かって全体が移動しだした。

比較的緩やかな曲面が続く腹部に汗を介してぴったりと張り付いた
スーツの布地は皮膚に定着したままでほとんどずらされる様子もない。

けれども傍目から見ても分かるくらいにずれが起きないとはいえ
うっすらと股間の上に乗っているスーツの表面に浮かび上がった
一つの筋に甘い感覚を植え付けるだけの力は持ち合わせていた。

「あれ、どうしたの?顔赤くして……」

隣にいたニーナが私の顔色をうかがってきた。

彼女の瞳からは妖しさが滲み出て、たかだか服一着に惑わされる
少女の様子をしっかりと記憶に留めようとするのが理解できる。

「な、なんでもな……いぃ!!」

エリも彼女の行動に対して反応の全てを否定しようと
首を振り気にもならない風を装うが、
これらの行動はかえって隣にいる少女の責め立てる感情を煽るだけに終わった。

「そう……だったらいいんだけど」

ニーナはエリが着ているスーツに異変が起こり
歩く速度が遅くなるのをあらかじめ把握していたのか、
慌てる様子も見せず同じ歩みで通路を進んでいる。

彼女の視線はいつの間にか私の顔から首筋を通って下へと流れ
腕から作り出され肩を乗り越えてきた皺の大半はエリの胸にまで伸びてこようとしていた。

可動を考えてある程度の余裕を持たせているとはいっても
基本的にはスーツの内側に存在する空間は僅かでしかない。

それゆえ空間を元にしてできる皺が成長できる範囲は限られていて、
胸を飲み込もうとしつつあった肩からの皺は両腋の辺りで止まってしまった。

ニーナの意思が篭った様な皺の先端が苦しそうに胸の直前で
もがいているのがエリの視界の隅に入ってくる。

けれども皺のもがきは決して意味を成さないものではなかった。

「く……っ、うぅ……んっ?!」

エリが間断なく押し寄せてくる気持ちよさに耐え自室へと足を踏み出すのに合わせ
胸を床に向けて引っ張ってきたのだ。

予測していなかった感覚に身体は戸惑い足はその場から動かなくなり
背筋は引きずられた胸を必要以上に持ち上げてしまうくらいに反り返る。

揺れる二つの円錐を包むブラジャーとスーツはそれの先端を
しっかりと捕まえて離さない。

二重の布地によってあらぬ方向に押された先端はあっという間に硬くなって
胸を隠すスーツの青い部分に小さく影を作り始めた。

「ん〜、おっぱいの先……ツンってしてる?」

「し、してな……あっ、はあぁ!!」

エリの胸に視線を注いでいたニーナはほんの少しの変化も見逃さない。
早速身体が敏感になっていく様子を耳打ちしてくる。

(気持ちいい……けど、認めちゃったら……)

自分の着ている服に全身を撫で回され淫らな気分に陥っているのを
認めてしまえばそれこそニーナの思う壺……。

そう思い残っている正常な意識を総動員して首を振るエリを
パイロットスーツとニーナは半ば一方的に翻弄していく。

「実は気持ちいいんでしょ?白状しちゃえば?」

ニーナの手はエリの右手首を離さずスーツの伸縮機能を司るボタンを押し続ける。

ボタンの押される間隔は次第に短く、早くなっていき…
オンとオフが繰り返されるごとにスーツはギチギチにエリの身体を拘束していった。

光沢を帯びた布地が蠢くほどスーツと外側を繋ぐ唯一の場所である
襟の部分からは熱く湿気を帯びた空気がかすかに漏れていく。

「あなたのスーツもおっぱい好きみたいだよ……」

「えっ……く……ぅ、んんぅ……」

ニーナの言葉にふと視線を下にやると細長い線が何本も重なって
エリの両胸を付け根から覆い始めていた。

枝のように太かった皺はさすがに勢いを失っていたのか
胸の付け根から先へはそのままの太さで伸び切れなかったらしいが、
先端は太さを変えて成長し続けていたらしい。

細長い皺は数に物を言わせてエリの胸を
左右から抱え込むように根を張り下から上へと撫でている。

下へ引っ張られる時には胸の下で待っていた皺がゆっくりと両方の胸を
捕らえたまま先端を床に向けさせる。

上へ引っ張られる時には胸の上で待っていた皺が下のそれと同じように
重みがあるはずの胸をスーツの伸びる限界まで持ち上げ
先端を照明のある方向へと向けさせていった。

「あぁ……ふ……ぅ……うう……ん……」

自身で胸を触った時にも、誰かに胸を触られた時にも
味わった事のないもどかしさを含んだ気持ちよさに
エリは顔を赤らめたまま口から甘い声を漏らし反応してしまう。

胸の上から被さっているスーツの上に生まれた皺は
そんなエリの感情の変化を察したのか撫でる動作へさらに新しい責めを付け加えた。

「あっ、あっ?!……な、なにこれっ!!」

(む、胸の先が……っ!!)

胸が通路の天井に向けられるのと同時にスーツが破れそうなくらいに
胸の先端に張り付いてきたのだ。

スーツはご丁寧にも胸の形を崩さないまま先端だけを狙い
しっかりと食いついてきた。

それはまるで女の子の柔らかい唇が吸い付きついばまれるような
感覚を先端に与えていった。

実際、中に溜まっていたわずかな空気を追い出し
加えて布地が腋や背中に移動したのもあってスーツ自身が
エリの胸を吸っているのだった。

「言ったでしょ、スーツもおっぱい好きなんだって……」

ニーナの言葉が私の頭に入り込んでくる。

服というモノに感情があるはずがない。
普通に考えれば当たり前の結論なのだけれども
この時のエリにはそういった思考の余裕すら存在しなかった。

「う、うそ……っ、す、吸わないで……ぇ……」

スーツはエリの拒絶を無視してさらに先端に食い込んでいく。
限界一杯にまで張り付いた青色の布地の表面には下に身につけている
ブラジャーの形がはっきりと浮かび上がっていた。

柔軟なスーツの布地は興奮した際の形を形成しつつあった
胸の先端をブラジャーごと愛撫していった。

本来なら滑らかな質感を持つスーツに直接当たらないようにする
役目を持っていたブラジャーだったが汗を吸収し皮膚に密着した状況では
不意の刺激から先端を守る役目は果たせない。

逆にスーツの布地とは別に動き回って先端をさらに尖らせようとする始末で
二つの変則的な愛撫にエリの胸は耐えられそうにもなかった。

「くぅ……んっ、ん……あっ、あああ?!」

微弱な力とはいえ上下に揺さぶられ前後に揉みしだかれたエリの胸は
すっかり熱を帯び、伸びていた皺が脈打つごとに気持ちよさが身体に染み込む。

スーツは『気持ちいい場所』に変貌した胸を完全に堕とそうと
半分以上成長していた先端を集中的に弄り始める。

山のようになり始めていた先端をしっかりとくわえ込み
それの付け根から形を確かめるかのようにリズミカルにさすっていく。

一定の間隔で送り込まれる気持ちよさに先端は異常なまでに反応し
慰めを施しているスーツに反発しつつ、硬く、大きくなっていった。

(もう……ダメ……ぇ……)

対象が予測した通りに変化しているのを直接触れる事で確認したスーツは
仕上げとばかりに先端を胸の奥に無理矢理押し込め、
弾力によって元通りになろうとしたそれを目一杯に引き伸ばした。

無理矢理天井に対して鋭くさせられた先端からは今までとは比べ物にならない
気持ちよさが胸を満たし、あっという間に全身に流れていく。

「はあぁん!!……あっ、はあああぁぁぁあぁ!!」

我慢の限界を超えた快感にエリが身を震わせるのと同時に
先端も完全に興奮したのを外側に示す。

先端の付け根は青色の布地をぷっくりと盛り上げ通路の照明を表面に反射させる。
付け根の上に乗っている円柱状の先端も同様に光沢を表面に纏う。

スーツ本体の青と照明によって作られた明暗は、
はっきりとヒクついている先端全体と先端の頂点に刻まれた窪みを描き出していた。

一方でエリの秘所は胸の先端を予想外の方法で晒し者にされた羞恥と
積み重ねられた気持ちよさによって熱い粘液を身体の奥から生み出していたのだった。

熱を持った粘液はすぐにショーツへと飲み込まれ
スーツがエリの身体を締め付けるたびに股間から艶かしい声を出させる原因になる。

「乳首勃起して軽ぅくイっちゃった?」

私のあられもない姿を見ていたニーナが耳元で囁く。
起こっている事態を改めて言葉で説明されるとさらに恥ずかしさが増す。

「あ……っ、あぁ……ぅ……」

足に力が入らなくなってしまったエリはよろめきつつ壁に左手を付いて呼吸を整える。
その間にもスーツは伸縮を繰り返し身体を舐め回していた。

隣にいたニーナは時折痙攣するエリに彼女自身の身体を密着させた。
私以上に大きい胸が背中のバックパック越しに当たる。

一方で左腕をエリの腰に通しお腹をさすっていく。
両足から伸びた皺の凹凸やヘソ、うっすらとスーツの表面に浮かんでいる腹筋を
ぷにぷにとした指で丁寧になぞっていた。

片や右手はまだスーツのボタンにかかったまま。
あくまでも主導権を手放すつもりはないらしい。

「今の顔とっても可愛いよ……もっと見せて……」

「いや……や、やめ……んくうっ!!」

ニーナがスーツのボタンを押すのと一緒に
エリの腹部を触っていた左手を素早く後ろへ移動させる。

配置される場所が変わった左手はエリが着ているスーツの
わずかに余った部分をつまんで勢いよく首筋の方向に引っ張っていった。

両足にできていた太い皺はニーナが作った布地の流れに従い
尻へ向かって何本も伸びているらしい。

その証拠に尻からは胸を細い皺の群れに揉まれた時と似たような
くすぐったさとほのかな気持ちよさが伝わってきた。

「まだ直接触ってもないのにね……こういうのでも気持ちいいんだ」

皺は足の付け根から尻全体へ、胸に根を張ったモノとは比べ物にならないほど
太いモノが侵食していっているのが分かった。

スーツの伸縮に合わせ脈動する力も胸の皺よりもはるかに強く
皺の間に作られた空間がしぼむごとに尻の肉がスーツに掴まれる。

「おしり……っ、スーツ食い込んで……っ」

胸を揺らしていた皺はどこか遠慮がちでエリの反応を伺っているフシがあったものの
こちらの皺は欲望の赴くままに尻に気持ちよさの溝を刻み込む。

いつもスーツを着る時に引っかかって収めるのに苦労するエリの尻。
無理矢理押し広げられる恨みを晴らす意味もあったのか
スーツは自ら生み出した指の代替物でそれを激しく揉み続ける。

下から支える形で生えてきた皺は滑らかな形を確かめつつ尻を左右別々にまさぐる。

胸と違い分かりやすく揺れこそしないものの腰へと持ち上げられ
すぐさま床に落とされてしまうとスーツと共に弾む。

幾重にも根を張った皺が食い込むのとは別に
前面と同じように動きやすさを重視しレオタード状に形作られた
スーツの白い布地も次第に身体の中心に向けてズレていく。

元々鋭角的にデザインされているせいもあって
相応に食い込み気味だった尻を包む白いV字型の布地。

それがニーナの指で持ち上げられ
数多くの皺が尻を揉み続けた結果本来の位置よりもさらに角度が鋭くなっていく。

「あなたには見えないでしょうけど、お尻もエロくなっちゃったよ……」

白い布地は激しく食い込み続けるだけでエリの羞恥を煽っていたのだが
もう一つの全く違った効果も生み出していた。

その効果は最初こそ意識の範囲外でしかなかったものの
時間を経るごとにエリの身体に影響を与えてくる。

「ふ……ぅ……ぅ、んんんっ!!」

(股間……こすられてる……っ?)

尻を包む布地も股間を隠す布地もズレてしまった事で
スーツが背中の方向へ移動していたのだ。

前後の連携でズレた距離はそこまで長くはなかった。
けれども伸縮性を持つスーツは本来の位置に戻ろうとする。

つまり……秘所の上に陣取っているスーツは結果的に
誰にも見せられない部分をそっと撫でてしまう。

スーツの内側にあるショーツは胸のブラジャー以上にぴったりと
秘所に張り付いて離れない。

暑さと興奮でスーツ内部に溜まり続ける汗と
快感に翻弄された結果染み出した愛液をたっぷり吸ったショーツは
スーツと同調して秘所を味わっていく。

秘所の唇に触れた布地は普通の皮膚とは違う熱さと
表面を潤す粘液を感じ取りながら前後にゆっくりとさする。

また充血し大きさを増していた淫核もスーツによって
周囲を包囲され逃げられないよう捕まえられた。

不意の刺激を受けないために用意された包皮で全てが守られていたとはいえ
回避不可能な柔らかな愛撫に淫核は揺れる。

「せっかくだし、もう一回可愛いところ見せて」

エリが追い詰められているのに気がついたのか
ニーナはさらにスーツの伸縮ボタンを速く押し始めた。

「とめてっ、と……め……うああぁあ!!」

尻がボタンのオン・オフに合わせ全力疾走している時と
同じくらいに上下に揺れ始めた。

皺はニーナとスーツの感情を直接反映するがごとく
乱暴に尻へと食い込み全体をいびつな形になるくらいに変化させる。

最初はほぐれていなかった尻も丁寧な触り方を経て
一方的に翻弄されるようになった結果、ほんのりと熱を帯び柔軟さを持ってしまっていた。

スーツの白が上へ上へと引き絞られるたびに尻はエリの意志とは関係無しに跳ねる。
必死になって尻に力を入れ動かないように閉じようとしても
すぐに皺によってこわばりは解きほぐされてしまう。

(あそこも……熱く……疼いてる……)

秘所の上で蠢いていたスーツもつつましく……、
しかし確実にしっかりとエリの女である場所を弄り回す。

ショーツと一体化したスーツの布地は秘所をしっかりと掴んだまま
表面にその形を浮かび上がらせていく。

元々照明で作られていた影とは別に割れ目には黒い線が刻まれ
秘唇の淵には床から反射した明かりがツヤを乗せていた。

光と影によって描かれた白い布地の秘所は愛液をしたたらせていなくても
形から完全に発情しているのを表現する。

それだけ淫らになったのも普通に指で慰める場合には味わえない
秘所の表面全体を撫でつける行為が繰り返されたからだった。

指先で部分部分を押さえるものとは違い痺れるような感覚はないものの
全ての面をじわじわと逃げられない気持ちよさで侵食されるのは
エリの強がりを突き崩すのには十分な刺激になった。

「ほら、イっちゃえ♪」

エリの後ろで囁いていたニーナの声も潤んでいるのがわかった。
潤んでいたのは声だけではなくて息も同じ。

「や……だっ、いや……ぁ、やめて……ええっ!!」

首を横に向けた先に見えたニーナの表情もエリと同じくらいにいやらしさを含んでいた。

かけている眼鏡が照明を反射しているので
エリからはニーナの眼をはっきりと確かめられなかったものの
頬は赤く染まっていたところを見ると気持ちはエリと一緒だったのだろう。

「よそ見はだーめ、こっちに集中しなさい」

ニーナの手が一気に背筋を駆け上がってきた。
同時に尻がたゆんと揺れ股間がさらに強く引き締められる。

「ああああっ!!」

エリは強制的に与えられた快感に身をよじり背筋を反らすしかない。

尻を揉み続けている皺は自らのリズムで柔らかな二つの丘を弾ませ
鋭い三角形になったスーツの白い布地は尻だけでなく……尻の穴も舐め始めていた。

尻全体から伝わってくる気持ちよさはすっかりエリの身体の隅々まで浸透し
皺がそこを一回揺らすごとに体温が上がり汗がどっとスーツの中に溜まる。

股間の布地も尻を触っているのに負けまいとさらに角度のきつい三角形を作り
わざとらしく秘所の盛り上がりを強調させた。

当然スーツが食い込めばそれだけ秘所に加えられる愛撫は激しくなって
身体の奥からはだらしなく愛液が垂れ流されてしまう。

既に限界まで液体を吸い込んだショーツは愛液を受け止めきれず
とうとう下半身を覆うスーツに熱い液体を漏らし始めた。

愛液は股間だけでなく尻にも流れ出しいつの間にかスーツが前後するたびに
粘りついた液体の混ざる様子が耳に入ってしまう。

耳をくすぐるその音はニーナの吐息と一体になりさらにエリの心を堕とす。

「はっ、はああ、も、もう……イ……イ……く……ぅ」

「何?はっきり喋ってくれないと私、分からないよ?」

エリが気持ちよさに溺れて快楽からは逃れられないのは理解しているにも関わらず
ニーナは聞こえないフリをして焦らす。

わざとらしくされると普通、人というものは内心では反発しようと考えるが
今の状況ではエリにとてもそんな思考は生まれなかった。

「わたしまたイっちゃうっ!きもちよくなっちゃうのっ!!」

通路の遠くには聞こえないように、しかしニーナの耳には鮮明に聞こえるよう
エリは自身が快楽で意識が飛びそうになるのを宣言した。

「はーい、よく言えました……ご褒美だよ♪」

ニーナは手で一杯に持ち上げていたスーツを上下に大きく動かし始める。

動く幅が広かったせいかエリが背負っている生命維持装置が入った
バックパックの端に手が何度もぶつかっていた。

エリは背筋を弓なりに反らしたままニーナとスーツの愛撫を受けた。

大量の愛液が潤滑剤になって秘所や尻穴をこするスーツの速さが
さらに加速していく。

それに比例して秘所からは追加の愛液が溢れ出し下半身を満たす。

快感の連鎖は時間の経過に合わせ増えていき
エリはとうとう我慢できずに自分から少しずつ腰を振り始めた。

(バレちゃうけど……しかたないよね……だって……きもちいいから……)

これ以上ニーナに弱みを握られるわけにはいかないと思いつつも
目立たないようにスーツがズレるのに連携して腰を前後に揺らす。

「んっ……んっ……んっ……んんぅ……」

スーツの伸縮もエリの腰の動きを察知したのか
股間が前に来れば秘所をキツく拘束し、
後ろに来れば拘束を解いて愛液をふとももや尻に注ぎ込む。

汗と混ざり合った愛液はお腹の下から尻の全てを満たし皺が尻をまさぐると…

くちゅっ くちゅっ

とショーツやほんのわずかに残った熱気が粘液に混ざり、

食い込んだレオタード状のスーツが股間に食い込むと……

ちゅっちゅっちゅっ

と同じ行為が秘所で繰り返される。

そうしてテンポの早くなっていったエリの腰とスーツの伸縮とニーナの手は
エリに再びあの感覚を与えてくれた。

「ふああああぁあぁ……イくぅ、イっ……ああああああぁああぁ!!」

エリの身体の中心でたぎっていた何かが
それを包んでいた薄い皮膜を破って全身へと流れ出していく。

同時に秘所からはこれまでとは比較しようも無いくらいの愛液が
どっとスーツの中に吐き出され温かな感覚が下半身を覆う。

身体はぴんっ、と硬直し限りなく絶頂に近い快感を受け止める。
取り逃した気持ちよさは痙攣となって外に逃げていった。

「あーあ、通路でやっちゃった……恥ずかしくないのかしら?」

そう言いつつもニーナは私の身体を抱きしめたまま
伝わってくる震えを楽しんでいるらしい。

「あっ……はああ……あ……はあっ……はあっ……」

数分間呼吸を整えようやく冷静さを取り戻すエリ。
いざ置かれた立場を理解すると急に恥ずかしさが頭の中を駆け巡る。

「わ、私……どうしよう……」

友人に身体を弄り回された挙句人が通るかもしれない通路で
二回も痴態を晒してしまったのだから当たり前といえば当たり前だった。

「心配いらないって、私以外だれも見てないし」

確かにニーナに手を出されている間は誰も来なかったのは事実である。

「そういう問題じゃ……」

けれどもそういう問題ではない、
とエリが口に出すより先にニーナが痛いところを突いてくる。

「…まだ満足してないんじゃない?」

「…………」

二度も身体を愛撫され
パイロットスーツの中を愛液まみれにしたにも関わらず
エリはまだどこかで快楽を求めていた。

その証拠にエリの身体の疼きは完全に収まってはいなかった。

どうしてニーナが『日課』を見抜いていたのかエリには分からなかったものの
彼女が主導権を握っているという状況に流されるまま
エリはつい正直な感想を漏らしてしまう。

「……う……ん」

「ふふ、やっぱり……もっと気持ちよくなりましょ」

ニーナは任務と愛撫でふらふらになったエリの身体を支えると
通路をゆっくりと歩き出す。

「えっ、あっ、どうしてあなたが……わわわ……」

他人に支えられてやっと動ける程度のエリには彼女を止められず
そのまま移動させられてしまうのだった。

「あ……っ!!」

ニーナの自室にまで連れてこられたエリは
強引に彼女が使っているベッドの上に転がされた。

この地域に来てから数週間が経過していたせいか
ベッドにはニーナの匂いが同居していた。

「さ、これで声出しても恥ずかしくないね」

ドアの鍵をかけたニーナがパイロットスーツ姿のまま
寝かされたエリに近づいてくる。

今まで気がつかなかったがよく見ると彼女の両胸の先はわずかに尖り
股間にもスーツが食い込んでいた。

「それはまあ、そうだけど……って!」

ニーナはベッドから立ち上がれない
エリの隣に飛び込んで身体を寄せてきた。

「思いっきりイきたいよね?まだ身体火照ったままみたいだし」

言葉と同時にニーナの右手が胸に伸び
エリの胸の先を人差し指で強く弾く。

まだ収まりがつかなかった胸の先端はスーツを持ち上げたままで
そこを急に叩かれると衝撃が上半身に伝わってしまう。

「うああ!!」

(いっぱい声出して……気持ちよくなりたいな……)

「うん……お、お願い……」

あれだけの姿を見せてしまった手前否定するのも不可能で
エリは素直にニーナの問いに答えてしまった。

「ただ、あなたをイかせるのは私じゃないんだよね」

「えっ……」

合意を取り付けたエリにニーナは妙な事を言い出す。
てっきり彼女に慰めを施してもらえるものだと思っていたエリは疑問符が頭の上についていた。

「私が単に預かったスーツをクリーニングに出してたと思う?」

ニーナは胸の先端を弾いた右手をエリの右手首に重ねて
スーツの伸縮ボタンを押す。

「あっ、ああ……んぅ!」

反射的にエリの身体はビクンと反ってしまう。

「スーツの伸縮プログラムに手を加えてあげてたの」

ボタンからの信号を受け取ったスーツはエリの敏感な場所を
包み込み前と同じようにぴったりと密着してきた。

胸の先や秘所をなぞるスーツの力加減は絶妙で
エリはすぐに淫らな感情を取り戻してしまった。

「あなたがこれでオナニーしてたの見ちゃったし……」

「み、みっ、見てたのっ?!」

(いつどこで、どうやって……!)

あまりに衝撃の大きい発言に戸惑うエリを尻目に
ニーナは告白を続ける。

「で、どういう風にしていて気持ちよさそうだったのかを覚えておいて……」

身体にしっかり定着し離れなくなったスーツは
通路の時のように様子を伺いもせず的確な愛撫を施してくる。

胸を隠す青い布地はエリがベッドに寝ていて胸自体が重力に引かれていたのを
無理矢理引き絞る事できれいな山の形に作り直す。

木の実を思わせる鋭さを持った両胸をスーツは根元からうねりながら
徐々に柔らかく快感を生み出す場所へと変えていった。

伸縮性の限界まで伸びきったスーツは胸から一旦離れ
それを重力に任せ揺らしていく。

エリ自身疑いたくなるほど柔軟さを持ってしまった左右の胸は
たゆん…たゆん…と上下するたびに胸の先端から根元まで熱くなっていく。

通路で完全に硬くされてしまった胸の先端は
力が最も集まる地点になっているのもあり……、

半分は元に戻りつつあった先端の筒を
人が五つの指先を使い途切れなく叩き、
さするのにも似た感覚でスーツが弄んでいる。

「似たような行動させるようスーツに入れ知恵したって訳」

エリがスーツに身を任せ快楽にふけっていた最中に取っていた行動……、
例えばそう、腰を中空に向け突き出していたのも
身につけているこのスーツそのものに覚えられてしまっていたらしい。

いや、らしいではなく……、

今、この時にも胸から下を包む白い部分は股間から腰へ向け
布地が上下に流れている。

エリは部屋の天井に垂れ下がったロープで腰を固定されているように
スーツに誘われるがまま腰を持ち上げていた。

両足は身体を支える為に軽く開かれていて
スーツが舐め回している秘所を結果的に強調させる。

下半身とふとももの間には灰色の布地が被さり
完全にエリの身体を密封している。

その灰色の布地も愛液と汗の一体化した液体の影響で皮膚に貼り付いていたのに、
白い布地と連携するつもりなのか無理矢理腹部の方向に動いていた。

角度の鋭い三角形を構成している白い布地と
それを強調する灰色の布地の間で
秘所は小高い丘となってスーツの表面に姿を表す。

血液が充満し硬くなった淫核や秘唇もスーツに影を生み
これまでで最も形をはっきりと見せた秘所を
滑らかな布地は隅々まで舌を這わせ愛液の味を楽しんでいる。

「んふふ……気持ちいいよね、されたい事をやってもらってるんだから」

エリの癖をほぼ完璧にトレースしたパイロットスーツの伸縮は
ニーナの言葉通り私を快楽漬けにしていく。

「くぅ…ん、あうっ!!き、気持ちいいっ!!気持ちいいよぉ!!」

何よりニーナに自分が慰めるところを見られていたという話が
エリに羞恥を快感に変換するきっかけを与えていて
どう観察されていたのかを想像するだけでますます身体が熱くなった。

「それじゃ、思いっきりイかせてあげる…♪」

「はあっ、あ……ふああぁぁあぁあ?!」

ニーナが潤んだ瞳でエリの顔を見つめると急に耳元へ近づき囁く。
彼女の息遣いが髪を揺らし頬を撫でる。

それを感じると同時にエリの右足は強引に大きく開かされた。
見ると『インテリ』の足がふとももを挟んで逃げられないように
がっちりと固定していた。

右だけではあっても足が開かれてしまうと
股間がどうなっているかを周囲に晒してしまう事になる。

控えめに部屋の照明が当たっていた股間は
隅々にまで光が行き渡るが秘所の淵だけは影が残り
女の象徴が発情しきっているのを表現していた。

何より激しく蠢いているスーツが一層強く押さえつけてきたせいで
エリの秘所にはおかしくなってしまいそうなくらいに快感の波が押し寄せてきた。

「イきそうになったら私に伝えてね……プレゼントあるから」

「ひゃ……あ……う……ぅ……うん……ぅ……」

気持ちよさの中で揉みくちゃにされていたエリは
途切れそうになる意識をかいくぐり返事を返す。

その間にもスーツは胸と秘所をついばみ、すすり、弄り回す。

硬くなりきった胸の先端はスーツの中で完全に行き場を失い
円柱になったままの身体を周囲からねじられてしまう。

右に左に振り回されてしまうごとに胸が弾み
衝撃が全身に波及していく。

先端の頂点にある小さな窪みにもスーツの布地は入り込んで
細かな振動を間断なく与え続ける。

感覚が麻痺するように乱暴な強さでは無いけれども
意識を向けてしまうくらいには感じるほどの振動。

頂点から生み出され続けるそれと
根元からの揉みほぐしが混ざり合い、
もう胸は一つの淫らな器官に変えられてしまっていた。

「ね……ぇ、もっと……ぉ、見……てぇ……♪」

(あし…どっちもひろげたらどうなるんだろ……)

「なぁに?いやらしいの見せたいんだ?」

興味本位から起こした行動だったのか
追い詰められた末にそうせざるを得なかったのか……、
エリは残っていた左足も自分で開く。

両方とも『く』の字に開かれた足の付け根に位置しているのは
スーツに嬲られ続ける秘所。

両足を広げた末に可動する範囲に余裕を無くし
これまで嫌と言うほど腰に向かって引き絞られたスーツは
秘所から完璧に逃げられる可能性を奪う。

逆に秘所へ与えられたものは……今日で一番の快感。

それまで目に見える範囲で上下に這い回っていた布地が
胸の先端と同じように秘所を中心にしてブルブルと震える。

固定された布地は人の手では再現できないと分かる
繊細でありながら強烈な振動を秘所の全面に加えていく。

振動によって割れ目からはとめどなく愛液が溢れ続け
欲望に流され続けている象徴を少しでもすくい取ろうと
スーツは秘唇を乗り越え秘所の内側にわずかながらではあっても潜っていった。

その一方で包皮という壁で守られていた淫核にもスーツの舌は伸びる。

布地が上にズレていたのもあって包皮は少しばかり
ずらされていたものの最も敏感な場所である淫核は陥落させまいと
これまではどうにか踏みとどまっていた。

しかしぴったりと全方位から密着されてしまうと
包皮の努力も徐々に突き崩されてしまう。

秘唇に施されていた微細な振動は淫核と包皮にも施され
硬く成長しきった淫核自身が包皮を持ち上げていたせいもあり
徐々に守護の壁は剥がされていく。

じわじわと追い詰められているそのサマはエリの下半身にも
直接伝わってきて腰を振る速さを増す要因になった。

一気に包皮を剥かれないのが逆に気持ちよさを増幅させたのか
淫核はずっと疼いていた。

もう暴露させられるのは確定事項でエリ自身もそれを期待しているのに
簡単には許されない状況を作り出している倒錯。

そのいびつな感情がエリを順調に絶頂へと登らせていった。

そして…ついに待ち望んでいた瞬間がやって来る。

「あっ、イ……くっ、イくううぅ!!」

言われた通りに絶頂に達しそうであるのをニーナに伝える。

「はーい……じゃ、イっちゃえ♪」

エリの懇願とも苦悶ともつかない声を聞いた彼女は
耳元に口を近づけたかと思うと…

唇を触れさせ勢いよく吸い始めた。

エリの胸を吸う代わりなのかニーナは舌先に唾液をたっぷり乗せ
耳たぶに塗りたくってから激しく吸引を繰り返す。

「ひゃ、み、みみっ、みみ……も……っ?!」

「そうだ……あなたは誰にイかされるのかな?」

唐突にニーナが質問を繰り出してきた。

「だ……だれに……てぇ……」

「私はおっぱいもあそこも触ってないよね?」

確かに彼女が触れているのは
スーツの伸縮を司る右手首のボタンと耳だけだ。

(じゃあひょっとしてわたし……)

となれば胸や秘所を責め続けて絶頂に導いているのは……。

(このスーツに……)

「うっ……わ、わたしっ、わたしスーツにイかされちゃうぅ!!」

「よく言えました♪」

ニーナがエリの耳たぶに歯を立てる。
耳がピリピリと痺れる。

一緒にスーツも胸を砲弾の先みたいに尖らせつつ
先端を強く押し潰しぐにゃぐにゃに変形させた。

秘所をまさぐっていたスーツの布地も
上下にさするだけでなく膣内を狙い前後の振動も加えてきた。

あらゆる場所からの微細な振動を与えられたのは淫核も同じだった。

既に半分を剥かれてしまっていた包皮は想像していなかった
衝撃の嵐に耐えられずとうとう守っていた淫核全てを
スーツの前に暴露させてしまう。

ズルリとあっという間に剥けた包皮の衝撃。
直後に容赦なく淫核は全体を吸われ……舐め回され……押し潰される。

直接激しい愛撫に晒された淫核からは
理性を飲み込み外へ流しだすくらい容易なほどの快感が溢れ
全身に濁流となり氾濫していった。

(スーツにイかされるの見られてイっちゃうよお!!)

エリは快楽に全身を支配され……、

「イっ……あああ!!イくっ♪……あああああああああああ!!」

最後はベッドの上でつま先を立て身体を目一杯に持ち上げながら絶頂に達したのだった。



「はあっ……はあっ……はあっ……」

絶頂を自分が着ている服に味わわされたエリは屈辱を感じる事も無く
しばらくは快楽の海を漂っていた。

時折痙攣するエリの身体をニーナはそっと抱きしめ
彼女の手はゆっくりとエリの髪を梳く。

「どうだったかな……スーツにイかされるの」

二人だけの時間が流れる中、ニーナは返答に困る質問を私に投げかけてきた。

焦らされた挙句絶頂したのだから気持ちよくないはずがない。

ただそれをもたらしたのが人ではなくモノ、
しかもエリがいつも着ている衣服だったという事実は
徐々に彼女へ恥ずかしさを植えつけていく。

「気持ち……よかった……よ」

二人しかいない状況では言い逃れも出来そうにないのでエリは率直な感想を述べる。

「……だったらよかった」

「好きなコの気持ちよさそうな顔ってやっぱり可愛いしね」

「……えっ?」

何か聞き捨てならない発言があったような、
とエリはニーナの表情を伺おうとした瞬間……、

「ん……っ?!」

エリは唇をニーナのそれで塞がれてしまった。

今までの行為で消耗したエリをいたわる様に軽く触れる唇だったけれども
その表面には温かい液体が染み込んでいてエリの唇に液体が丁寧に塗られていった。

「全く、これだから鈍いのはいけないなぁ」

「ふ……ぁ、に、鈍いって……」

何が何やら状況が掴めないエリにニーナが抱きついてくる。
右腕はエリ以上に大きい彼女の胸の間に挟まれてしまう。

「とにかく、今日は隣で寝させてもらいますからねー」

そういうとニーナはつけていた眼鏡を外し
ベッドの隣にあった机に置くと身体を密着させて
パイロットスーツ姿で瞳を閉じる。

「もう、仕方ないなぁ……」

(秘密、知られちゃった……)

改めてこれまで隠しおおせていた秘密がバレてしまった事を認識するエリ。
目の前で甘えてきた人物が全てを知っているのは頭の痛い話だった。

(けど……付き合いは長いし、信じてもいい……よね)

ただ救いがあるとすればニーナは友人としては十分信頼に足る存在であった事だ。
希望的観測ではあっても簡単には口外しないだろうと考えられるだけ気は楽だったのだ。

エリはニーナを信じてみようと決め
彼女が眠りに落ちるまで身体を抱きしめたのだった……。


―おわり―







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