殺戮機械。第一の行動




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深宇宙を航行中の練習艦「モンス」警報が響きわたる。
乗艦している各級訓練生はただちにヘルメットを装備、それぞれの持ち場に急いだ。
『左舷C−2エアロックに異常。Cエリア内気圧低下。Cエリアはブロックされます。 繰り返す…』
その区画は備品や貨物倉庫であり居住区からは離れていたが、ちょうど候補生のグループが実習中だった。しかも見学の予科生も数人。
開いていたエアロックは非常動力によって閉じられ、Cエリアには与圧が開始されていた。
乗員のライフモニターには異常は無く、全員無事のようだ。しかしエアロックのチェックが終わるまで区域閉鎖は解除されない。
候補生リーダーが艦橋に通信を送ってくる。
「何かが艦内に侵入したようです。皆退避していますが応戦する武器が…きゃああっ!」
モニター内から彼女の顔が消え、一瞬触手のような何かが写り、通信は途絶えた。そしてその候補生のバイタルサインも。
武装した教官と候補生によって救出班が組まれ、閉鎖中のCエリアに向かった。
閉鎖区内の候補生、予科生の各人の通信機からはパニックにおちいりかけた報告が次々と送られてくる。
襲われた者の絶望と苦痛の悲鳴も…。
Cエリアへの非常用ハッチが開かれたとき、救出班が見たものはイエローのスーツ姿の予科生生徒の死体だった。




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