日本は18位。世界で最も自殺者の多い国トップ25

 世界保健機関(WHO)によると40秒に1人が世界のどこかで自らの命を絶っているという。以下のデータは2014年の世界自殺予防デーにWHOが発表したデータ(人口30万人以上のWHOに加盟する172国を対象とした2012年の調査結果)をもとに、上位25か国を並べた、自殺者の多い国ランキングである。

 自殺者の割合が多い国のほとんどは貧困国であるが、裕福であるはずの先進国でも、ランキングの上位に食い込んでいる。一般的に、自殺を図る男性は女性と比べて3倍ほど多いとのことだ。WHOでは、各国に自殺予防の取り組みを強化するよう呼びかけていている。

 ※国の横に示している数字は10万人中の平均自殺者数である



25位 ポーランド 16.6人(男性30人、女性3.8人)
人口4000万人を抱えるポーランドでは、10万人中16.6人が自殺を図っていることになる。遺書が残されていない事が多いため、原因を導き出すのは難しい。また、ポーランドは他の国々と比べて、男性と女性の自殺者数の差が一番大きい。



24位 ウクライナ 16.8人(男性30.3人、女性5.3人)
近年、自殺を図る人々の数は緩やかに減少したものの、それでも世界の自殺者ランキング圏内にいる。自殺者のほとんどが軍事に携わった人々で、全体の50パーセントを占めている。一番頻度の高い自殺方法は首つりで、その次がリストカット、そして飛び降りとなっている。



23位 コモロ 16.9人(男性24人、女性10.3人)
モザンビークの北東、マダガスカルの北西に位置するインド洋の島国コモロは、クーデターや市民戦争などで溢れた過酷な過去のせいで、世界貧困線を下回る暮らしをしている人々が半分を占める。



22位 スーダン 17.2人(男性23人、女性11.5人)
スーダンは、数知れない民族紛争、頻発する人権迫害、凶悪事件、汚職事件に悩まされており、奴隷制さえ存在する。イスラム教の法典であるシャーリアに基づいて定められた法律によると、石を投げつけたり、むち打ったり、はりつけにする処刑法が、依然として公式に認められている一般的な刑罰である。こんな環境下であれば、スーダン人が自らの命を断とうと思うのも、不思議ではない。



21位 ブータン 17.8人(男性23.1人、女性11.2人)
政府の方針として幸福度指数を掲げられているにも関わらず、自殺者は多い。ブータン人のうちチベット仏教に属している人々の間では、自殺やその方法について話すことは一般的に社会的なタブーとされているのだが、その効果はあまり見られないようだ。不運な事に、ネパール系のブータン人の自殺率は、目を見張るほど高くなっている。



20位 ジンバブエ 18.1人(男性27.2人、女性9.7人)
ムガベ大統領の人種差別やマルクス主義に傾いた政策が大きく影響しており、ジンバブエの国民は悲惨な生活を強いられている。それに加え、貧困状態にある国民は、飢餓・エイズ・感染症に絶えず苦しめられている。、若い学生や子供たちの自殺者も多いという。



19位 ベラルーシ 18.3人(男性32.7人、女性6.4人)
ロシアと国境を接する東欧の国ベラルーシでは、毎年約2000人もの人々が自殺を図る。交通事故で亡くなる人の数よりも多いそうだ。この国では、特に小さな町や田舎周辺に置いて、自殺が多発している。アルコールの消費量が増加した事と自殺数を関連付けるデータもある。



18位 日本 18.5人(男性26.9人、女性10.1人)
近代化が進み、裕福な国であるにもかかわらず、自殺率は高い。高所得国の中では4位となる。20歳から44歳の男性の死亡原因のトップワンが自殺だ。失業中だったり、鬱状態にあったり、社会の重圧などが引き金となっているとされている。



17位 ハンガリー 19.1人(男性32.4人、女性7.4人)
20世紀後半、ハンガリーは世界で最も高い自殺率を保持していた。ここ十年間、その数字は減少傾向にあるが、未だに高い水準を保ったままだ。ヨーロッパだけではなく世界規模で見ても、自殺率の高い国としてランクインしている。



16位 ウガンダ 19.5人(男性26.9人、女性12.3人)
東アフリカの内陸国ウガンダでの生活基準や経済情勢は、他のアフリカ諸国と比べてそこまで絶望的ではないはずだが、自殺率は非常に高い。ウツ・漠然としたストレス・対人関係・失業・貧しい住居や健康状態などが、現地の人々が抱える最も一般的な要因である。



15位 ロシア 19.5人(男性35.1人、女性6.2人)
ロシアでは、自殺は長期に渡り主要な社会問題として取り扱われてきている。1990年後半、10万人に40人の割合で自殺と言う現象が起こっていたピーク時以来、自殺率は着々と下降線をたどっている。しかしながら、現在の依然として高い。重度のアルコール依存が、この悲しい数値の要因のひとつである。



14位 トルクメニスタン 19.6人(男性32.5人、女性7.5人)
中央アジアのトルクメニスタンは、全体の死因の2パーセントを自殺が占めている。自殺者の数は、交通事故の犠牲者や何かしらの癌で亡くなる人々の数よりも多い。この国は天然資源が豊富だが、州自治の経済はあまり効率的ではなく、自殺の最も大きな原因の一つである過度の失業率を招いている。



13位 南スーダン 19.8人(男性27.1人、女性12.8人)
アフリカの北東に位置し、数多くの市民戦争や内戦にさらされ続けている南スーダンでは、毎年約2千人の人が自殺を図っている。世界保健機関によると、特に追放された人々・難民・ホームレス・戦闘員・退役軍人が自殺に踏み切るケースが多く、南スーダンにはこのような人々が多い。



12位 インド 21.1人(男性25.8人、女性16.4人)
インドにおける年間の自殺者の推定人数は資料によってバラつきがある。年間20万人以上の自殺者がいるという話もある。インドでは、毒を使って自殺を図るのが最も一般的で、その次が首つり自殺、そして焼身自殺と続いている。この国で自殺を試みた人々のほとんど半分が、家庭の事情や健康上の理由からだという。2014年までインドでは自殺が違法だった為、生き残った人々は最長一年間の懲役を課せられていた。



11位 ブルンジ 23.1人(男性34.1人、女性12.5人)
中央アフリカに位置するブルンジは、世界で最も貧しく、飢餓が多く、発展が遅れている国の一つである。武力衝突・汚職事件・飢餓・低い就学率・完全に不十分な医療制度などに苦しみ、現地の人々は自殺に追い込まれている。10万人のブルンジ人のうち、23人以上が毎年自ら命を絶っている。女性よりも、男性の自殺者の方が3倍多くなっている。



10位 カザフスタン 23.8人(男性40.6人、女性9.3人)
中央アジアに位置する巨大な国カザフスタンでは、自殺は一般的な不自然死の原因であり、長期に渡って社会問題とされている。世界保健機関の2011年度報告書によれば、毎年世界全域で自殺によって亡くなったとされている全人口のうち、3.23パーセントがカザフスタン人だという。特に若者や学生に多い。15歳から19歳までの女子の自殺率は、世界一だという。



9位 ネパール 24.9人(男性30.1人、女性20人)
南アジアの山岳地帯に位置するネパールは、定期的に自殺率の高い国としてランクインしているが、近年になって、ネパール人女性の自殺者数が目を見張る割合で増加しており、10万人中20人にも上っている。



8位 タンザニア 24.9人(男性31.6人、女性18.3人)
4500万のタンザニア住民のうちの多くが、貧困・飢餓・暴力・医療設備の欠陥・エイズ感染の広がりなどを含む様々な深刻な問題に苦しめられている。自殺行為は、悲しくも子供や学生に頻繁に見られ、家庭事情・ストレス・落第やその他の理由に起因する。



7位 モザンビーク 27.4人(男性34.2人、女性21.1人)
南東アフリカの80万平方キロ(31万マイル四方)以上を占めるモザンビークでは、自殺に加え、医療設備が足りていないため、世界で最も寿命の短い国の一つとなっている。エイズやその他の一つとなっている。エイズやその他の病気も極めて高い自殺率に関与しており、この国では年間3000人が自ら命を絶っている。



6位 スリナム 27.8人(男性44.5人、女性11.9人)
スリナムは、この悲しい統計にたった2国しか登場しない南米国のうちの一つである。国民はたったの57万人前後しかおらず、南アメリカ大陸で最も小さな国で、国民は多くの経済的また社会的な問題に苦しんでいる。貧困・家庭内暴力・アルコール依存・高い失業率・その他の理由で、10万人中男性44人以上・女性ほぼ12人のスリナム人が、毎年自殺へと踏み切っている。



5位 リトアニア 28.2人(男性51人、女性8.4人)
自殺率28.2人が記録されたリトアニアは、ヨーロッパで最も自殺率が高い国でもある。自殺は何十年もの間、国内における重大な社会問題とされているが、1990年代後半がピークであった。以来、自殺数は毎年緩やかな下降線をたどっている。リトアニアの社会的そして経済的な問題が、高い自殺率の裏側に隠された一番の理由だと考えられている。



4位 スリランカ 28.8人(男性46.4人、女性12.8人)
2000万人以上の人口を抱える南アジアの小国スリランカは、1948年に独立を勝ち取って以来、特に際立った理由もないまま、自殺率は着々と増加している。首つりと毒殺が、この国での最も一般的な自殺法である。



3位 韓国 28.9人(男性41.7人、女性18人)
先進諸国として位置づけられられている韓国は、意外なほど自殺率が高い。様々な場面に置ける社会的プレッシャーや家族の問題が、この現象の一番の原因となっていると考えられている。銃器が規制によって手に入りにくい韓国では、毒を使って自殺を図る人が多いそうだ。



2位 北朝鮮 38.5人(男性45.4人、女性35.1人)
WHOの調べによると、北朝鮮は韓国より劣悪な情勢に置かれているようだ。国外でも知られるほどの厳戒態勢・人権迫害・困窮した経済状況・様々なストレスが主要な原因となって、毎年1万人以上もの人々が自ら命を絶っている。全体主義的による刑罰を避ける為に、家族全員で自殺を図るケースすら確認されているという。



1位 ガイアナ 44.2人(男性70.8人、女性22.1人)
南アメリカ大陸の北東に位置する約74万人の人々が暮らすガイアナの自殺率は、世界平均の4倍の数値を記録している。農村部における酷い貧困・アルコールの乱用・致死性のある農薬への簡単なアクセスが引き金となり、毎年10万人中44人以上が自殺で亡くなる事態となっている。ガイアナは、1978年に起こった宗教的な集団自殺兼殺人事件で909人が亡くなったことで知られているが、現在の自殺率はこのようなカルト宗教による死亡者は含まれていない。

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